放課後デート ページ23
JK「…ろくなもんじゃないよ」
『…そうだよね、ごめん』
JK「あと、今日はバイトない」
『そうなんだ!じゃあ今日はもう帰り?』
JK「うん。
あのさ、今から時間ある?」
『え?
あ、ごめん!今日は予定があって』
JK「…そっか」
どうしよう。
なんでこんな胸が痛いんだろう。
わかった。と言って歩いていったジョングク君の背中を見ながら、喉の奥がきゅーっと閉まるような変な感覚を覚えてしばらく足を動かすことが出来なかった。
TH「あ、A」
『テヒョン君』
校門まで行くと、テヒョン君が散歩中の犬と戯れているところだった。
私に気が付き駆け寄ってきた彼の笑顔を見て、つきつきと胸を痛くさせていた棘が抜け落ちたように心がふわっと軽くなった。
TH「髪、ふわふわだね」
『あ、うん。チェウォンにやってもらったんだ!』
TH「ん、かわいい」
『…ありがとー』
テヒョン君は結構すぐに可愛いとか言ってくれるから、それは素直に嬉しいけれども少しくすぐったいような気持ちになる。
TH「駅前の映画館でいい?」
『うん、いいよ!』
TH「始まるまで時間あるから、近くに出来たアイス屋さんいこう」
『アイス?秋なのに?』
TH「秋なのに」
ふふんとご機嫌なテヒョン君に、つられて私のほっぺたも上がっていく。
11月に入り、外は風がふくと身震いしてしまうくらいに寒い。
買ったアイスを口に入れると、やっぱりもっともっと寒くなったけど、隣のテヒョン君は寒いねーと言いながらやっぱり楽しそうだったので、私も震えながらも心はほこほこと暖かくなった。
『テヒョン君がみたいの、これ?』
TH「うん」
なんていうか、意外だ。
彼が選んだのは、人間と吸血鬼のTHE恋愛映画。
私はちょっと気になってたから嬉しいけど、テヒョン君がこういうのに興味があることが意外だった。
TH「ポップコーンとかたべる?」
『食べたい!』
TH「ならぼっか」
学校帰りの学生たちで賑わう売店に二人で並ぶと、ちらちらと視線を向けられていることに気が付き、そこでやっと思い出した。
TH「ん?」
『いや…』
そうだ。そういえばこの人イケメンなんだった。
女子高生たちがぽおっとした顔でテヒョン君を見てからそのまま隣にいる私に視線をずらし、なんで!?って顔をする。
なんで!?って思ってるのは君たちだけじゃないのだよ。
ご褒美とは言われたものの、なんでテヒョン君は私を誘ってくれたのか。
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ミロ(プロフ) - ももなさん» ももなさん!私も大好きですよ!(o^^o)少しでもあったかい気持ちになってもらえてたら幸せです!(TT) (2020年10月23日 23時) (レス) id: ffc43d4874 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - キム・カズさん» 私も大好きです!!! (2020年10月23日 23時) (レス) id: ffc43d4874 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - キム・カズさん» カズしゃん!この主人公心の声もガバガバなんでちょっと尊敬しています笑読んで下さりありがとうございます(>人<;) (2020年10月23日 23時) (レス) id: ffc43d4874 (このIDを非表示/違反報告)
ももな(プロフ) - 大好きですミロさん!!!!本当にミロさんのお話は全部あったかいです(TT) (2020年10月22日 0時) (レス) id: 01ec482e54 (このIDを非表示/違反報告)
キム・カズ(プロフ) - みろしゃん…もう大好き!!主がクラスの女子に好かれてる感じも好きだし、あんまり怯まない主好きっす!! (2020年10月19日 1時) (レス) id: 2561bedadd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミロ | 作成日時:2020年10月18日 18時