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手を引き、家の中に入れると、彼女はとても驚いた顔をして俺の顔を見ていた。
 


『あの、ジミ、』

「馬鹿ですか!?」

『…へ?』

「こんな寒い中、本当に待ってるなんて…
風邪引いても知らないですよ!?」

『…はい、』



 
流石に反省したのか、しゅんとするその人の鼻は、寒さのせいで真っ赤に染まっている。



 


「…これ。ぬるくなっちゃったけどあったまると思うから。飲んでください。」

『え!?私のために買ってきてくれたの?』

「違います。元々自分の分です。」

『ふふ、うそつき。オッパ、ココアなんて飲まないくせに。』

「…っ、」

『でも、ありがとう!』
 


嬉しい!と、眩しいくらいの笑顔を見せる彼女になんとなく恥ずかしくなって顔を背ける。

たかが飲み物くらいで何がそんなに嬉しいのさ。
 


 


「あの、さっきから気になってたんだけど、何で俺のことオッパって呼ぶんですか?
多分、あなたのほうが年上ですよね? 」

『うん、そうだね。

今のオッパより、えーっと、何歳上になるのかな?』

 


いち、に、さん…と指折り数えるその人は、そうは言ってもそんなに歳が離れてるようにも見えない。

実際、どちらかというと子どもっぽいし。
 

 


『あっちでは私のほうが年下だから、ついねー。』

「あっちって?」

『10年後の世界。』

「その設定まだ続いてるんですか?」

『設定じゃないよ!
まだ信じてくれてなかったの?』

「逆に、なんで信じられると思うんですか?」
 



突然、タイムスリップしてやってきましたと言われて、すぐに信じる人間なんているはずがない。

 

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設定タグ:BTS , 防弾少年団 , ジミン   
作品ジャンル:恋愛
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ミロ(プロフ) - もゆさん» わぁ!ジミンペンの方にそう言っていただき今とてもホッとしております( ´ ▽ ` )ちょっとありえな設定でしたが、ジミンちゃんの包み込むような優しさが少しでも表現できてたら幸いです!(*^_^*)素敵なコメントをありがとうございます! (2020年6月2日 21時) (レス) id: 4091476ef1 (このIDを非表示/違反報告)
もゆ - ミロさん!!!!「もしも願いが叶うなら」に続き、大号泣しております、本当に場面描写が繊細でもうそっくりそのまま感情移入できちゃう文章、尊敬します…!私はジミンペンなんですが、こんなにも信じあえる関係に焦がれ、凄く幸せになれました!ありがとうございます! (2020年5月19日 1時) (レス) id: a156f1d191 (このIDを非表示/違反報告)
くるむ(プロフ) - ミロさん» ぶっ飛ばすどころか即読みます!ミロさんのワンピックもわかっちゃうかも知れないですね(..) (2019年11月26日 23時) (レス) id: d2a4ad9a4f (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - くるむさん» くるむ様 わかります。皆のグレートマザーになりたいです( ; ; )近い将来日プの話書いてたらさすがにぶっ飛ばしてくださいね…(笑) (2019年11月26日 23時) (レス) id: 5bc7eaedbd (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - KIM MINさん» 大好きだなんて言っていただけてとても嬉しいです( ;∀;)ペンミお疲れ様でした(*^^*)実物の彼らにはとてもじゃないけど敵いませんが、少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです!(*^^*)ふふ、こんなに愛されて幸せすぎて溶けてしまいますね(´∀`) (2019年11月26日 23時) (レス) id: 5bc7eaedbd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミロ | 作成日時:2019年11月15日 21時

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