7話 ページ7
「なにがおかしいの？」
『全部だよ。』
「？？」
笑い転げる私を不思議そうに見つめるテヒョンがまたさらにおかしくてもう、止まらない。
このままじゃ腹筋がよじれると思って、彼の服を脱がせ、ひっくり返してからまた着せてやると…
『…おー。
イケメンは何着ても様になるね。』
今度はそのかっこよさに驚いてしまう。
ただのTシャツにジーパンだけで、こんなにもきまってしまうものなんだろうか。
「イケメンって？」
『素敵ってことだよ。』
「え！
じゃあ、俺のことすきになった？」
『ん〜、ちょっと？』
「やった！」
あれま。
予想以上に喜ばれて少し戸惑ってしまう。
横からぎゅうぎゅうに抱き着かれながら、ヒモを養ってしまう女の気持ちがわかるなぁ、なんて思ってしまった私は結構やばいのかもしれない。
「ちょっと、先生。」
『なんです？パクさん』
「あそこにいるイケメンは誰！？」
『あー。』
診療時間が始まると同時に、ここにはたくさんの村人がやってくる。
診察を見学したいと言い出したテヒョンに、患者のプライバシーを考えてやんわりと断ったのだけど、気が付いたら部屋の隅で座っていた彼に思いきりため息をつく。
『えーっと、彼は私の親戚で。
ごめんない、すぐ部屋から出しますね。』
「だめよだめ！！何言ってるのもったいない！！！」
『はい？』
「あんなイケメン滅多に見られるもんじゃなんだから！！」
『…はぁ。』
鼻息荒くそう言うパクさんにコクコクと頷く。
テヒョンを熱っぽい目で見つめるパクさんの視線に気が付いたのか、
「わ！！！来た！！！！」
にこにこと人懐っこい笑顔を浮かべてこちらに近づいてきた彼に、パクさんの顔は真っ赤に染まる。
『パクさーん。ご主人に言いつけますよー？』
「かまやしないわよ、あんな棺桶に片足つっこんだ旦那なんて！！」
『なんてことを』
「こんにちは。」
「あらあらまあまあ！！！こんにちは！！
あなた、お名前は？」
「テヒョン。」
「テヒョン君ね。歳はいくつなの？」
「歳？
んーっと。
200歳…くらい？」
「あんら！！面白いのね！！」
「げふっ」
パクさんに思いきり背中をたたかれたテヒョンは、頭にはてなを浮かべながら自分の背中をさすっている。
パクさんは楽しそうにケラケラ笑っているけれど、正直私はハラハラしたよ。
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つきこ(プロフ) - テヒョンのソロアルバム聴きながら読みました😭せつないけど最高のお話でした✨ (11月12日 20時) (
レス) @page27 id: 449ba1617b (このIDを非表示/違反報告)
あいし(プロフ) - あかん。ほんまに泣ける😿 (2023年1月27日 15時) (レス) @page27 id: 6ccfb19ab8 (このIDを非表示/違反報告)
murasaki5027(プロフ) - 番外編、続編希望です！！ (2022年5月26日 18時) (レス) @page26 id: 1f714ed38e (このIDを非表示/違反報告)
わたし。(プロフ) - このテヒョン、妄想ですがドタイプです！！！！ (2021年4月22日 0時) (レス) id: 373e34b3f9 (このIDを非表示/違反報告)
ジョングガ - ミロさんの物語ほんとにLOVEすぎて困る、どの作品見てもいいわぁってなるし最高！面白かったりする話でも最後は泣ける話だったりして毎回楽しませてもらってます。本当に小説化して欲しいくらい笑これからも頑張ってください (2020年11月8日 1時) (レス) id: c6fa5ac741 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミロ
| 作成日時：2019年10月14日 20時
