6話 ページ6
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『え。何？』
目が覚めた瞬間、視界いっぱいに広がる美しい青年の寝顔。
私をきつく抱きしめているその男は、めちゃくちゃ気持ちよさそうに寝息を立てている。
思い出した。
ああ、全部思い出した。
神様に連れていかれるという言い伝えのある森で、私はどうやら反対に神様みたいに綺麗な男を連れて帰ってきてしまったようだ。
じっと彼の寝顔を見つめているうちにあることに気が付く。
『これ…どう考えても着てないよな。』
昨日は気が動転していて気が付かなかったけれど(それもどうなんだ？)この男、おそらく裸だ。
職業上、上半身が裸くらいではなんとも思わないのだけど、下も何もつけていないとなると、さすがの私も困ってしまう。
そっとベッドを抜け出し、何か着られるものはないかと家中を探す。
『お。あった。
ちょっとちっさいかなー。』
タンスから引っ張り出したのはおじいちゃんの服。
この診療所はもともと医者だったおばあちゃんがやっていて、彼女が去年亡くなってしまったのをきっかけに私がここにやってきたのだ。
ちなみにおじいちゃんは存命で、今は村にある家で一人で暮らしている。
私も最初はそっちで暮らすように言われたんだけど、診療所でも十分生活はできるし、ずぼらな私はすっかりこちらに住み着いているわけだ。
「…A…？」
『おはよう。』
ベッドに戻るとちょうどテヒョンが目覚めていて、おもむろに立ち上がろうとした彼を慌ててベッドに押し戻した。
「なに？？」
『いいから。私は外出てるからテヒョンは服を着てから出てきてね。』
「なにこれ？」
『Tシャツとデニム。ちょっと小さいかもしれないけど着られると思うよ。』
「…わかった。」
首をかしげながら服を見つめるテヒョンに大丈夫かな？と思ったけれど、さすがに服くらい着られるだろうと彼を置いて部屋を出る。
さあ、早く朝食をとらないとあっという間に患者さんが来てしまう。
「いい匂い…」
『あ、テヒョン。もうちょっとでご飯できるから、そこで座ってて…って、やだ待って。どうしたらそうなるわけ？』
「？？」
とことこと歩いてきたテヒョンを見て思わず吹き出す。
ジーパンはなんとか履けたみたいだけど…
彼のTシャツは裏表反対の上に、前と後ろも反対になっていた。
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つきこ(プロフ) - テヒョンのソロアルバム聴きながら読みました😭せつないけど最高のお話でした✨ (11月12日 20時) (
レス) @page27 id: 449ba1617b (このIDを非表示/違反報告)
あいし(プロフ) - あかん。ほんまに泣ける😿 (2023年1月27日 15時) (レス) @page27 id: 6ccfb19ab8 (このIDを非表示/違反報告)
murasaki5027(プロフ) - 番外編、続編希望です！！ (2022年5月26日 18時) (レス) @page26 id: 1f714ed38e (このIDを非表示/違反報告)
わたし。(プロフ) - このテヒョン、妄想ですがドタイプです！！！！ (2021年4月22日 0時) (レス) id: 373e34b3f9 (このIDを非表示/違反報告)
ジョングガ - ミロさんの物語ほんとにLOVEすぎて困る、どの作品見てもいいわぁってなるし最高！面白かったりする話でも最後は泣ける話だったりして毎回楽しませてもらってます。本当に小説化して欲しいくらい笑これからも頑張ってください (2020年11月8日 1時) (レス) id: c6fa5ac741 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミロ
| 作成日時：2019年10月14日 20時
