検索窓
今日:9 hit、昨日:21 hit、合計:886,017 hit

41こ目 ページ41

___


_____












相変わらず、蝉の鳴き声がうるさいこの場所は、

10年前に訪れた時と、なにも変わっていない。







あの、鮮やかだった鳥居は、年数が経った今でも美しく、中へと入る前に一度立ち止まってじっと見上げる。









どうしても、


もう一度この神社に来たかった。



お守りもずっと持ったままだったし、

今更だけど、返納しなければと。









10年前、


ここへ来て、自分が何を願ったのか、今でもやっぱり思い出せないままだけど、

その頃の私の願いなんて、きっと一つだけで。










だから、


叶えてくれたここの神様に、

ずっと、ちゃんとお礼を言わなければいけないと思っていた。











少しだけ、ドキドキした気持ちを持ちながら、
鳥居の中へ一歩足を踏み入れた時だった。
























YR「オンマ!!」

『わ!



ユリ?

もー、どーしたの?

ソクジンと待っててって、言ったの、に…』



















ユリを抱きとめた瞬間、



ザアッと木々を揺らした風が、

優しく私の頰を撫でた。





















YR「…オンマ?」









時が止まったように動かなくなった私を、心配そうに見つめるユリの瞳は、


テヒョン君の言う通り、ソクジンにそっくりだ。



















YR「オンマ?どうしたの?

なんでないてるの?」

『…、



ごめんね。なんでもないの。』

YR「…かなしいの?」

『ちがうの…。


うれしくて…っ』

YR「?」
















ただ、


何故だかわからないけれど、

あなたにお礼を言わなくちゃいけない気がして。










きっとね。



私の願いを叶えてくれたのは、


この神社の神様と、






それから、ユリ。



あなたのような気がするの。

































それから、10年前の私。



あの時、ここに来る選択をしてくれてありがとう。

私のことだから、どうせどこかでこの神社にご利益があると聞いて、ヤケになって勢いで飛行機に乗り込んだんだろうけど。



もし、昔の私に声を届けることが出来るのなら、
教えてあげたいことばかりだよ。





とりあえずね。


1番、大切なこと__














































爐發Π貪戞▲愁ジン君に会いたい



















その願い、叶ったよ。














fin.

※あとがき→←40こ目



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (1329 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2188人がお気に入り
設定タグ:BTS , 防弾少年団 , JIN、ソクジン   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

カナン - 気になって読んでみたらまさかの展開で…。涙止まりませんでした!最後のテヒョンは全て知ってるかのような振る舞いがあり、興奮してしまいました\(//∇//)\これからも頑張ってください! (2022年1月5日 3時) (レス) @page42 id: 7156131372 (このIDを非表示/違反報告)
なる - とてもよかった!不思議なやさしいお話でした。 (2021年12月21日 9時) (レス) @page42 id: e79cab2ce6 (このIDを非表示/違反報告)
karensongping(プロフ) - 題名に惹かれて一気読みしたんですが涙が止まりませんでしたw素敵な作品をありがとうございます (2021年7月2日 23時) (レス) id: d8cd70cdbd (このIDを非表示/違反報告)
ユノ(プロフ) - 爆泣きしながら一気読みしました…感動しかないです、ミロさん、素敵な作品を本当にありがとうございます。明日からの生きる糧になりました、本当に。 (2020年12月5日 23時) (レス) id: 007bae5e34 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - のんさん» お返事遅くなりましてすみません(´;ω;`)嬉しすぎるお言葉をありがとうございます。読んでいただけてとても嬉しいです。また是非遊びにきたくださいね。 (2020年8月3日 19時) (レス) id: a66c275241 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ミロ | 作成日時:2019年8月4日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。