14こ目 ページ14
・
生まれ変わり…なのだろうか?
事実を知った日から一夜明け、
泣いたせいでポンポンに腫れた顔を少し気にしながら考える。
私が死んだのが5年前で、
この姿の私は、恐らく3歳ほど。
ありえない話じゃないけど、どうだろう。
それなら、私がこの体で目覚めるまでの空白の時間は?
今の私の親は一体どこにいるんだろう。
ああ、もう。
分からないことが多すぎる。
TH「A。どしたの。難しい顔して。」
『かんがえごと。』
TH「ふーん?ね、抱きしめてもいい?」
『やーだ。』
TH「拒否権はありません!
うちの子になりなさい!」
『はぁ!?!?』
TH「…昨日、泣いたの?」
『…え、』
私を抱きしめようとして伸ばした手をピタリと止めて、真剣な顔をするテヒョンさん。
TH「パパとママ、早く見つかるといいね。」
『…うん。』
TH「でも、まだここにいていいからね!」
『きゃー!!いやー!』
この人は我慢ってもんを知らないのか。
またまた力一杯だき潰されて口から何か出そうになる。
TH「なんでー?パパとママのがいい?」
『んー。』
TH「…でも。
家族に会いたくなる気持ちは俺もわかる。」
私の髪をいじりながら、ぽつりと呟く。
『テヒョンオッパはかぞくにあえなくてへーき?』
TH「全然平気じゃなかったよ。
寂しかった。」
JM「何?なんの話?」
ひょこっと現れたジミンさんが、テヒョンさんを後ろから抱きしめる。
TH「でも、ジミナもいたし、ヒョン達がいたから。
だから、Aがジンヒョンに懐くのわかるよ。
俺なんて今でもたまに甘えたくなるもん。」
JM「お前なー。もういい大人なのに。
で?何の話?」
TH「教えない。
ていうか、ジミンこそ反抗期ひどかったくせに。」
JM「なーに?それ?全然覚えてないー。」
きゅるるんととぼけるジミンさんを2人で白い目で見つつも、なんだかんだソクジンが愛されていることが分かって嬉しくなる。
JM「よくわかんないけどさ、デビュー当時はヒョン達にお世話になりっぱなしだったよね。」
TH「うん。」
JM「…あの時期、ジンヒョン、自分が一番つらい思いしてたのにね…」
ふっとジミンさんが目を伏せてこぼした言葉に、ハッとする。
TH「うん…
本当は、
毎日泣きたかったんだと思う。」
2188人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
カナン - 気になって読んでみたらまさかの展開で…。涙止まりませんでした!最後のテヒョンは全て知ってるかのような振る舞いがあり、興奮してしまいました\(//∇//)\これからも頑張ってください! (2022年1月5日 3時) (レス) @page42 id: 7156131372 (このIDを非表示/違反報告)
なる - とてもよかった!不思議なやさしいお話でした。 (2021年12月21日 9時) (レス) @page42 id: e79cab2ce6 (このIDを非表示/違反報告)
karensongping(プロフ) - 題名に惹かれて一気読みしたんですが涙が止まりませんでしたw素敵な作品をありがとうございます (2021年7月2日 23時) (レス) id: d8cd70cdbd (このIDを非表示/違反報告)
ユノ(プロフ) - 爆泣きしながら一気読みしました…感動しかないです、ミロさん、素敵な作品を本当にありがとうございます。明日からの生きる糧になりました、本当に。 (2020年12月5日 23時) (レス) id: 007bae5e34 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - のんさん» お返事遅くなりましてすみません(´;ω;`)嬉しすぎるお言葉をありがとうございます。読んでいただけてとても嬉しいです。また是非遊びにきたくださいね。 (2020年8月3日 19時) (レス) id: a66c275241 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ミロ | 作成日時:2019年8月4日 22時