魔入って逝こう！【魔入間】 (ページ10)

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憤怒、のようなものページ10

Aside

ダリ先生と別れた後、私は足早に学校から帰っていた。

(あのクソ教師……！何考えてんだよ！)

先程のことを思い出し、舌打ちをする。
早く家に帰ってバイトに行かなければと思い早歩きで帰っていれば、急に後ろから声を掛けられる。

「ねぇ君〜、バビルスの１年生？」

肩を捕まれた為、反射的に振り向いてしまう。

『ッ……！あ"ぁ？！』

振り向いた先にいたのは___バビルスの制服を着た悪魔だった。

(クソッ……！！最悪だ！！)

私が後ろを取られたことに気付かなかったことが腹立たしい。

私がそう考えている内に、いつの間にか距離を詰められていた。

「あ、矢っ張り…君デビ可愛いねぇ〜」

急に抱き付かれ耳元で囁かれる。

(クソっ……こいつキモ……！)

「それに凄く良い匂いがする……ねぇ、俺と一緒に遊ばない？」

あ"〜もう、最悪だ！！何で今日に限って、こんな……クソがッ！

私が心の底からコイツを嫌悪している中__。

「お〜い、大丈夫？」

男が私の顔を覗き込んでくる。

『___死ねブス！！』

私が口を開いてから数秒後……男は地面に倒れていた。
私は抱き付かれた瞬間に男の顎にアッパーを決めていたのだ。

『手前ェみたいなぶっっっさいくな奴が私に話しかけてくんな。殺すぞ？』

私は動かなくなった男にそう言い捨て、その場を後にする。

何なんだよこのクソが！！マジで有り得ねぇわ！！
大体何で私がテメェみてぇなデブに抱かれなきゃいけねぇんだよ！
しかも抱き付かれた瞬間キモすぎて吐くかと思ったわ！ふざけんなよマジで！

『はぁぁぁ……』

私は溜息を吐くとバイト先へと向かった。