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『ッうるさッ！！』
僕は咄嗟に耳を塞ぐ。
Aちゃんは立ち上がって少し離れた位置で電話に出た。
Aちゃんが離れて良かった……
さっきまであんなに近くに居たから、顔赤くなってるのバレただろうな……
「あ"〜もう分かったって！」
彼女はそう吐き捨てると電話を切った後、僕の方へ近付いてくる。
『どうしたの？Aちゃん』
「用事あったの忘れてました！ちょっと私、帰りますねー！！」
Aちゃんは胡散臭い笑顔でそう告げて、僕の横を通り過ぎた。
『そっか〜……じゃあ、また明日ね』
「失礼しました、」
彼女は律儀に一礼してから、小走りで去っていった。
『可愛いなぁ…』
そんなことを考えていると、また顔に熱が集まってくる。
本当に、今日は僕らしくない。
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作成日時：2023年9月14日 22時
