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感謝、のようなもの ページ6
「此処は職員室で〜、此処は〜」
ダリの案内は丁寧で分かりやすく、Aが迷わない様に一つ一つ細かく説明してくれている。
一通り校内の説明が終わり、人通りの少ない裏庭のベンチに座り二人は一休みしていた。
『学校案内、ありがとうございました！』
「いやいや、困った時はお互い様だからね！」
Aが頭を下げれば、ダリは笑顔でそう言った。
『説明が凄く分り易かったのでもう全部憶えちゃいましたよ〜！此れでもう迷いませんっ！！』
「えぇ〜？本当かなぁ…？！」
『本当ですよ〜！記憶力は良い方なんで！
…あ、もうこんな時間……私そろそろ帰りますね！』
「あ、最後にコレだけ聞いていいかな？」
『はい』
ダリは先程までの笑顔とは裏腹に真剣な顔でAに尋ねた。
「此の煙草は何かな……？」
『……え？』
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作成日時：2023年9月14日 22時
