バイト、のようなもの ページ11
『……店長ぉ〜、居ますk』
「やぁだもうお客さんったらあ!!」
『おい』
「アッハッハっ!」
バビルスから数分歩いた所にあるカフェ。
そう、Aは其処でバイトしているのだ。
「あ、Aちゃん……、今何時だと思う?」
『……ちょお〜っと分かんないですね…』
「今10時♡遅刻よ?」
『あっれぇ〜?おっかしいな…私の時計じゃ9時ジャストなんだけど……?』
Aがそう言うと、店長は満面の笑みを向けながら、
机に置いてあるナイフを手にとってAの首元に当てる。
『待って!!ごめんなさい!!』
「んもぅ〜!ちゃんとしなさいよね〜♡」
『はぁ〜い』
Aはそう言いながらレジにおいてあるエプロンを身に付け、今日のレジ当番の悪魔に声を掛けた。
『すみません、交代しますよ〜?』
「ありがとう!…あ、そういえばAちゃん、今日バビルスの入学式だったんでしょ?」
『はい』
「やっぱり新入生いっぱい居た?」
『……(やっべぇ〜、入学式サボってたから分かんないなんて言えねぇ〜!!)』
『はい!いっぱい居ました!』
Aは嘘を吐き、笑顔で答えた。
「やっぱり〜?」
『はい〜!やっぱり〜』
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作成日時:2023年9月14日 22時