遂に頭が狂った、万歳！！！ ページ26
ーーあれから数日
……さて。
無事、、ではないけど、心臓破りも終わったし。片付けておくべき書類の整理をしないと。
「モネ先生」
……あら、
「カルエゴ先生。おはようございます」
「おはようございます。」
私に対して、敬語なんだか、タメ口なんだかが、よく分からない、カルエゴ先生。
珍しいわね。私、先日の反省会、何か変なことを言ったかしら。
ーーちなみに、カルエゴは、目つきが悪い。
モネは、基本、表情筋が仕事をしない。
よって、この２人が会話をしているときは、一部を除き、教師はつい緊張する。
出ているはずのない、圧を感知してしまうのである。
さらに今回は、それを朝から。
２人は何も悪くはないのだが、めちゃめちゃ迷惑をかけている。
ちなみに、ここだけの話、この２人のデスクが遠いのは、それを上に訴えた教師が、複数人いたからである。
色々に怯えながら、聞き耳を立てまくっていた、教師陣の耳に入ってきたのは、とんでもないことだった。
「ランクを上げる」
「……………………はぁ？」
何言ってんだこの男、ついに頭が狂ったか、ここまで長かった……と、はちゃめちゃな想像をしていますモネです。
ランク？ 上げるって、誰のを？
生徒は、当日のうちに上げたはず。
それなら、カルエゴ先生の？
自分で自分のランクは、上げられないはず。そんなこともご存じでないのかしら。やば。
「ですから、あなたのランクを、
「…………はぁ？」
「「「ええっ？！？！？！？！」」」
遂に外野が、内野の２人よりも騒がしくなった。
でも、気持ちはわかる。なぜなら、
「え、
「
「は？ あれで？！？！」
「何で今まで上げてなかったんだ、」
「で、何で今
朝から、プチどころでないパニックが起こっている。
１人、例外を除いて。
「あっはは！ まぁモネ先生、
…………なんか、私に関係する出来事の８割は、このヒトが裏で糸を引いているような気がしてきた。
「…………説明していただけますか、ダリ統括」
「あぁうん、実はさ、」
時を、しばし遡る。
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作者名：Sela | 作成日時：2023年3月26日 23時
