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上の許可はもらってます ページ18

保護繭(グラン・ココン)





瞬間、大してヒビを入れられなかったダリは、素早く身を引いた。


何か別の割り方でも思案しているのだろうが、なにせ時間が無い。



もう、遅い。

ただしそれは、相手がダリであったなら、の話。




「……ふっ、全知全能で! 申し訳」







「全知全能が、なにか?」











パァンッッ











「…………は、針?」



高位魔術である保護繭(グラン・ココン)は、いつの間にか解けていた。

流石に、ゼゼの体力や魔力が、限界だったのだろうか?


いや。

アスモデウスには、1つの心当たりがあった。









「いやぁ、モネ先生、お見事!!」

「あなたが合図したのでしょう」

「よく、僕のアイコンタクトに気づいたねー!!」

「私が重りなど、装備を付け直していることに気づいていたからですよね」

「まぁねー! だって今日はモネ先生、散々舐められてたでしょ? 生徒に!」

「叩きのめせば終わりです」

「うわぁ…………」










本試験3度目の【不均衡感染(イニクオリティウイルス)】、ここに。




「はっ、針って…………嘘、あんなに遠いところから、いつ?!」


「……流石はモネ先生、ということか、」


認めるしかあるまい。

特に、直接対峙して、コテンパンにされた、アスモデウスは。






…………まぁ、ラスト1個くらい、2人の教師で群がっても良いわよね。

そもそも、ダリ統括の指示だし。

私は指示に従っただけ。

忠実な部下やっただけだし。


私に非は無い。

無いったら無い。








「と! いうことで!」




心臓破り、終了!!!!!!!!



生存チーム、無し!!!!!!!!











……ほーんと、どうなることかと思ったけれど。







それではこれより!!


「結果発表を!!!! 行う!!!!!」




……なにか、やることある?

さっさとランク発表でいいのに。


だってほら、








「では、今回生存チームはいなかったものの! 代表として、最後まで奮闘したこのチームを、歓声で迎えよう!」


「チーム・アスモデウス!!!」






…………嫌がらせ?

私は見ていて楽しいけど。

ふざけんな→←最後まで抜かりなく



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作者名:Sela | 作成日時:2023年3月26日 23時

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