音符をいただいて ページ13
「リズムも音程も、ギリギリなんとか聴けるレベル!!
指運びもお粗末!!
初心者丸出し!!
モネちゃんに教わったの?! どれだけ覚えが悪いのよ!!!
それとも何、まさかモネちゃんに教わってないわけ?! バカ過ぎるわよアンタ!!!!」
おいそこ。
いい歳したおばさんをちゃん付けするな。
そして連呼するな。
私の専門はピアノじゃない。
「結論、ヘタ!!!!!!」
「…………なのに、」
「だから、ムカつくのよ!! こんなで、ちんちくりんのど素人で、なんで、、
重ねさせるのよぉ………………っ!!!!」
ポロ様に何が聴こえたのかは、私には分からないけれど、気持ちは、一欠片だけ、分からなくもない。
かつて、サリバン様の気まぐれか、見せていただいたDVDで高らかに笑っていらした、デルキラ様。
直接、デルキラ様に謁見したことは無いけれど。
何か、似たものを感じる。
「音には、音で返す。元13冠、アムドゥスキアス・ポロが、あなたたちへ、音符を贈るわ」
「受け取りなさい。そして、誇りなさいな」
これには文句は無い。
無い。
無いのだけれど。
「本年の音楽祭は! 666点で問題児クラスが優勝ッッ!!!!!!」
「「「わああああああ!!!!!!!!」」」
………………この空気で、何を発表しろっていうの。
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作者名:Sela | 作成日時:2023年3月19日 10時