前菜を食べ終えたら ページ18
ジャーンッッ!!!!!!
「うぉっ、」
「えっ? えっ??」
突然の、カルエゴのピアノの音。
「サプライズパフォーマンス、始めましょう」
「「「っ!!!!!、」」」
ーーその声に、痺れる。
一言目から、胸を貫かれたような、モネの強烈すぎる歌声に、呼吸ができなくなる。
これこそ、ツムルがあれほど聴きたいと望んでいた、ダイアナの声。
しかし、そこにいたのは、ダイアナではなく、モネだった。
Aメロで暗転、直後、幕が開き、その光景に、ダリとツムルは絶句する。
モネのすぐ横、ギターを抱えて髪を靡かせるのは、魔術基礎学担当、モラクス・モモノキ。
その斜め後ろ、ベースを構えて瞳を輝かせるのは、占星術担当、オリアス・オズワール。
その隣、同じくベースを構えて、こちらは爽やかな微笑を浮かべるのは、戦術学担当、イポス・イチョウ。
さらに後ろ、ニコニコと笑いながらも、ガンガンにドラムを操るのは、使い魔学担当、バルス・ロビン。
モネの逆隣、先程と同じく、相変わらず美しいピアノで伴奏を盛り上げるのは、筆頭教師、ナベリウス・カルエゴ。
そして、センター。
その強烈な歌声で、今、間違いなく最も注目を浴びている、黒髪を靡かせたボーカル。
音楽担当、フェネクス・モネ。
1日限りの、教師陣サプライズユニットである!!!!!
「…………ふぃ! 皆さん生き生きしていますねぇ」
「そうですねー、教師の大半が楽器弾けなくて、どうなることかと心配しましたが、うまくいって良かったです!」
「え、、え?」
「…………2人とも、このことは、」
「ふぃ? 当然、知っていましたよ?」
「モネ先生から、お2人へのサプライズ、だそうです」
「「……ま、マジか、、」」
度肝を抜かれた。嘘だろ。マ?
だって私はフェネクス・モネだもの→←頭のネジでもぶっ飛んだ??
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作者名:Sela | 作成日時:2023年3月19日 10時