愛って何ですか ページ43
「つまりテーマは、“愛”だ」
………………あら。
「………」
「……ぐふっ、、いやすみません、でもカルエゴ先生の口から『愛』って単語が出たことがすっごい違和感で、ちょっと腹筋があいたたたたたた」
「私だって好きで語りたいわけではない」
「それと、そこで何をしている」
「……あっモネ先生！！」
…………まぁ、バレるわよね。というか、やましいことは何もしていないのだから、堂々としていていいとは思うのだけど、、
「様子見です。これでも、音楽祭では準備も含め、一年全員の成績をつける必要がありますから。」
一年で、最も忙しい時期である。
そして、例年通りならば、一年で最も、準備室の鍵が壊れる時期である。
今年は、“例年”ではない。
ひゃっふう！！！！！！！
「……まぁ、とにかくだ。いいか。ダンスは物語の演者であり、音楽は『世界』なのだ」
……成程、ミュージカルでもするのかしら。
じゃあ、Ａ組に多少は似るのかしら……？
「プルソン、2小節目だけ合わせろ」
あら。
そういえばカルエゴ先生、大体の楽器は弾けると、どなたからか伺ったことがあったような……
「音によって、リリスの世界を
…………成程、リリス・カーペット。
これはまた、難しい曲をセレクトしたわね、、
カルエゴ先生が他悪魔にその身を捧げるだなんて、想像しただけでおっかないけれど。
流石、というべきかしら。この演奏。
私が音楽教師で、本当に良かったのかしら。このヒトで良いでしょう？？？
「リリスは、極上の美悪魔。男は焦がれ、愛を捧げ、手に入れたいと願い、口説き…………」
「しかし決して、リリスは靡かない。」
「と、いう曲な訳だが、、わかるか？」
「「…………」」
あら、ウブ。
ライム先生が好きそうな子達ね。
今度教えてあげよう。
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作者名：Sela | 作成日時：2023年3月7日 23時
