“キレてません”はキレてます ページ41
「芸名！！ 芸名ってなんですか！！」
「あれー？ 確か『ダイアナ』とかじゃなかったー？」
……………………。
「ぅえっ？！？！ だ、だだダイアナ様？！？！？！」
今言うなよ。
「だ、ダイアナ様といえば！ その清楚で可憐で可愛らしい見た目とは裏腹に、めちゃめちゃロックでかっこいい曲を歌っちゃう、そのギャップが萌える！！！ あの！！！！！！」
…………ドルオタ本領発揮しないでいただきたいわね。
「そして、ダイアナ様の特技は演技！！！ その悪魔の仕草、オーラ、声までもを完璧にコピー！！ 誰かと中身が入れ替わった？ って疑いたくなるレベル！！！！！」
「……そ、そういえばモネ先生、演劇師団の顧問だっけ？」
理事長の命令ですが、なにか？
「ついたあだ名は！ 『精霊の歌姫』！！！！！！」
……誰よそのあだ名つけた奴。
ダサいわよ。
「一曲！！ 一曲、歌ってもらえませんかッッッッ！！！！！」
「承知いたしかねます」
「一曲！！ 一曲、歌ってもらえませんかッッッッ！！！！！」
「嫌です」
「一曲！！ 一曲、歌ってもらえませんかッッッッ！！！！！」
「………………」
酔ってるわよねこの赤毛。
「あっれー？ モネ先生怒ってる？ キレてる？」
「キレてません」
「キレてるね〜！！」
キレてねぇっつってんだろ、テメェ今耳栓でもしてたのか？
「……誰のせいだと、」
「僕だね！！！」
「はっ倒しますよ」
「モネ先生厳しい〜！！！」
落ち着け、落ち着いて、フェネクス・モネ。
コイツは上司。
コイツは上司。
コイツは、上司。
ーーーーーーーーー
教師陣の飲み会をすっかり忘れておりまして、すぐに収穫祭編終わりますとか言っておきながら、そこそこに時間がかかりました。
収穫祭自体は、一瞬で終わらせたけれども。
次回より、音楽祭編になります。
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作者名：Sela | 作成日時：2023年3月7日 23時
