ムルムル先生の独壇場 ページ40
「ねぇねぇ、モネ先せぇーい、せっかくだし一曲歌ってよ〜」
「…………あ"?」
何をほざいているのかしら、この教師統括。
教師統括の名が泣くわよアホが。
「うぉっほー! やっぱ音楽教師、歌上手いんですか〜??」
「そーいや、まともに美声聴いたこと無いっすねぇ〜」
あ"? 毎日同じ職場にいるんだから、声くらい聞くでしょう。
耳くそでも詰まってるのかしら。不衛生極まりない。
酒より防カビ剤でも飲んでいたらどうなの?
「うまいなんてレベルじゃないよ〜!! だってモネ先生、」
「元アクドルだし♡」
…………あ"?
「「「………………えっ???」」」
「え? みんな、どうしたの〜??」
「「「あ、アクドルぅぅぅ?!?!?!?!」」」
……………………あんの、クソ統括が。
「え?! アクドルなんですか!! 名前!! 名前は!!!」
「ちょ、モネ聞いてないっ!! 聞いてないわよアクドルなんてっ!!!」
「えー! じゃあギャリーちゃんの曲、リクエストしちゃおっかなぁ〜!!!」
「バカ、そこはくろむちゃんにしろよ!!!」
「生徒は良くねぇだろッッ!!!!」
「てか、バビルス教師に何でなったんだマジで!!!!!」
…………酔っ払いどもが。
「……そうだったのか」
「…………カルエゴ先生は、ご存知でなかったのですか」
「初耳だが」
「そうですか」
別に、隠していた訳ではない……ないのだけれど…………
「名前!! 名前ってなんですか!!」
「フェネクス・モネですが」
「芸名!! 芸名ってなんですか!!」
「…………ムルムル先生、酔ってます?」
「芸名!! 芸名ってなんですか!!」
…………ドルオタが、いたものだから。
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作者名:Sela | 作成日時:2023年3月7日 23時