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カルエゴ先生と同志 ページ33

「あっ、どうも」

「……チッ!!」

「……………………」

何故……何故こんなところに……私……

「かっ、カルエゴ先生にモネ先生?!?!」

「飲み会なんて、2人とも絶対に来ないのに……!!」




ーーそう、教師陣は本日、収穫祭の打ち上げである。

酒には強いが、酔っ払った教師の相手をしたくないモネは、飲み会に参加するなど、あり得なかった。



あり得なかった。



「バラム先生に頼んでおいてよかったねー!」

「ねーっ!! 今日は! 僕が!! 幹事なんですよーっ!!」

……くっそ、ダリ統括の仕業だったの。

新任も、、やっぱり、警戒しておくに越した事はなさそうね。

ヒトは見かけによらないと言うけれど、それを自身の体で証明する悪魔が、こんなところにいたとは……。


「……私、収穫祭では殆ど働いていませんし。寮で報告書でも書いていますので。失礼します」

「えー? いいじゃない、ここまで来たんだしさ! 寮のキッチンをまた壊されたら、皆困っちゃうからね!」

「……別に壊しては、」

「え? モネ先生、嘘は良くないですよ!」



…………新任、お前のミスした分の書類は、誰が直してやってると思ってるんだ?



「カルエゴ先生、彼の教育係でしたよね」

「ああ」

「お疲れ様です」

「……ああ」






「2人とも、何飲みますー?」

「……いや、何でも」

「私は結構です」

書類仕事だけだったし、、そんなにお腹も空いていないし、

「……ちなみに、会計は理事長持ち、」

「大黒魔境、6,666年もの、悪の雫」

「上に同じく」

「なっ流れる様に1番高い酒をッ!!!」

…………だって、理事長持ちなのでしょう?

どうせ飲み会に連れてこられたのなら、久々に度数の高いものを堪能しないと、勿体無いじゃない。

「えっ、、それ度数めっちゃ高いですよ……?」

「問題ありません」

「モネ先生、お酒強いもんねー!」

……生まれながらにそうだったから、自分では実感は無いのだけれど、そうみたい。

弱い酒じゃあ、そこらのジュースどころか、水道水と同じ位にしか、感じられなくなってしまったのは、流石に飲み過ぎかもしれないけれど。


「お酒強いっていじり甲斐無いけどねー」

「…………そうですか」

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作者名:Sela | 作成日時:2023年3月7日 23時

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