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死神のお手伝い ページ30

「……あら、イルマ君とリード君が若王?」

「ええ、あのレジェンドリーフを見つけちゃったのよね! 逆転優勝よ」

「……そう」

「…………相変わらずリアクションが薄いわね」

「いつも通りよ」

へぇ、あの2人が……。

イルマ君は、何となく主人公感のある子だからともかく、リード君は、正直意外だった。

余程、相性の良い教師と特訓ができたのかしら。

今度の音楽の授業で、その素晴らしい先生との特訓について聞いてみよう。





「……あら、皆さんはまだお戻りになっていないのかしら」

「後片付けとかがあるから。私はモネの付き添いだけど」

「…………もう教師寮まで来たし、いいわよね」

「………………まぁ」

ここまで広いと、散乱したゲーム機が寂しい。

これは多分、、ムルムル先生達の、、

「……モネ、ゲームが好きなの?」

……どうなんだろう、

「まともにしたことが無いから……何とも」

「そう、」

片付けるにしても、どこに何をどうまとめれば良いのか……

他人のものだし、動かすのに躊躇ってしまう、というのもある。

…………いいわよね、そのままで。うん。



ただ、そうすると、やる事が本当に何も無い。

3日間も寝ていたといっても、只々睡眠をとっていただけなので、実をいうと、体力は有り余っている。

このまま休むのも……気が引けるというか……。

…………そうだ、

「ロビン先生は確か、お取込み中だったわよね」

「……ええ。侵入者の話?」

「そう。……じゃあ、帰りは遅くなるわよね」

「…………やめておいたら」



納得がいかない。



「まだ何も言ってないわよ」

「言わなくったってわかるわよ! どうせ料理でしょ?!」

「……付き合いが長いからかしら」

「地獄のような記憶だからよ!!」

……解せない。

「私が先生方の代わりに料理をしなかったら、ただのサボり魔みたいじゃない、、他にすることも無いのだし」

「あ・な・た・がッ! 料理を! することが問題なのよ!! 他の先生たちに恨みでもあるの?!」

「むしろ逆だから夕食を作ろうと、」

「やめて」

……本気の目をしてる。

「お願いだからやめて」

……あまり納得がいかないのだけど、そんなに不味かったのかしら。

確かにロビン先生の料理に比べれば、私のものは全然美味しくないけれど、、

「先生たちのことを思うならやめて」

…………でも、もう材料は、ロビン先生が用意しておいたようだし、


「煮込むだけよ」


「………………はぁ」

死神お手製野菜スープ→←生徒より大鎌



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作者名:Sela | 作成日時:2023年3月7日 23時

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