カルエゴ先生の下 ページ27
「足引っ張ったらブッ飛ばすぞーッッッッ、」
「「「上等じゃオラァァァァァッッ!!!!!!」」」
…………アブノーマルって、こんなにガラが悪かったの。
初めて知った。
最近は確か、クラス全員が『
誰よ、グレ方教えた教師。
「いやぁ、相変わらず凄いですね、問題児クラスは」
「誰ですか、彼らを叩きのめしたのは」
「…………間接的には、カルエゴ先生?」
「……それは仕方ありませんね」
あのヒトの教育なら、うん。ね。
気持ちはわかる。今度の音楽の授業は、もっと簡単なものにしてあげようかしら。
それにしても………………
今年もこの季節が来てしまったのね……収穫祭。
特に夜、リタイヤ狩りの如く、教師まで駆り出されるから、しがない音楽教師にはもう、堪ったもんじゃない。
「……面倒くさい」
(((よく言うよ…………バーサーカーのくせして)))
「りっリタイヤぁぁぁぁ!!!!!!」
ズバババババッッッッッ!!!!!!!
「……我ながら、見事な微塵切り。」
どうせなら、もっと派手に血飛沫あげやすい魔獣が良かったのに……。
せっかく、部屋にしまってあった大鎌を用意して、双剣も腰にセットして、血飛沫対策の白衣も着てきたっていうのに……。
「そこ、さっさとリタイヤテントへ移動してください」
「ヒッぎゃあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
……怯えることないでしょう、リタイアした後なのに、、
そんなにあの魔獣が怖いの?
勿体無い、、ああいう強面の魔獣の怯えた顔にそそられるのに。
固まっていた筈の表情筋も、ここぞとばかりに動きだす。
「ざまあみろ、ですね!」
「ッ……………………」
(これで元祖返りじゃないとかバカだろッ!!)
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作者名:Sela | 作成日時:2023年3月7日 23時