手を組んでいたのはそっちじゃなくて ページ23
「……随分と悪魔が多いですね」
「曲が異例すぎますからね」
あの生徒会長がピアノを弾くシーンだなんて、今後見られるかもわからない、というファンも多いのでしょうけど。
「やっ！ ２人とも！」
「ダリ先生！」
「…………仕事は、」
「やってるよ〜！ カラエゴ先生が」
案の定……。
かえって安心する返答だと思う。
「こんにちは」
「イフリート先生。お疲れ様です」
「…………何この差？」
「ふぃっ。私も来ました！ 【六色のピアノ】の最後を、是非この目で見届けたいと思いまして」
「……そうでしたか」
「では、始めましょう。アザゼルさん、」
「はい、！」
〜〜♪〜〜
……やっぱりこの曲は、演奏者，演奏する楽器によって、雰囲気が大きく変わる。
彼女の家系能力【
そして、ときめき、、
…………………………ときめき？
「本日はお集まりいただき、有難うございました」
「「「おおおお！！！！！！」」」
「すっげぇ！！！」
「これが【六色のピアノ】かっ！！！！」
「生徒会長が美しい……！！！！！」
「モネ先生こっち向いてッッ」
「ブラボぉぉぉぉぉ！！！！！」
………………何はともあれ、無事に成功したようで、一安心。
「いやぁ……凄かったですね、アザゼルさん！」
「ふぃ！ 良い曲でしたね！」
「ほんと！ ヴァイオリンも似合いそうな、綺麗な音色だったよね！！」
「そういえばモネ先生、ヴァイオリンがお上手なんですよ、ダリ先生！」
「へぇ！ それは凄い！ ぜひ聴きたいねぇ、エイト先生！」
……………………お二人とも、こっちを凝視して、視線を逸らさないまま話すのは、やめていただけませんか。
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作者名：Sela | 作成日時：2023年3月7日 23時
