乙女でもピアノは上手いのです ページ21
「ご機嫌よう、モネ先生」
「…………ご機嫌よう」
あのカリスマ生徒会長が、乙女……。
恋でもしたのかしら、ライム先生のアドバイスの実行中？
「えっと、それで、最後の一枚の楽譜の仕上げ、でしたよね？」
「………………えぇ」
通りで、私が手伝う生徒会業務が増えていた筈だわ。
こんな状態、、ピアノの腕はどうなっているのかしら。
ーーまさか、ダリ統括が仕組んで？
スージー先生と手を組んだのかしら、有り得る……！！
どれだけ六不思議を死守したいのかしら。
スージー先生はともかく、普段の仕事にも、これくらい熱心で身を粉にして働け教師統括！！！！！！
いや、働いてはいるけど、なんかムカつくから私の仕事も押し付けてやろうかッッ！！！！！
「…………えっと、モネ先生。こんな感じの演奏で、問題ありませんか？」
「……あっ、ええ。十分です」
「有難うございます！」
「…………」
なんとなく、音ゲーをしにくい空気。
ピアノの腕は全く鈍っていなくて、そこは安心したのだけれど、なんというか…………。
今の彼女が演奏したところで、証明にはならないような気も……。
「……ごめんなさい」
えっ？
「何となく、微妙そうなお顔でしたから、、」
「…………それは否めませんが、今までのアザゼルさんは、名声という名の貯蓄をされていましたから。今は、その貯蓄を使う時期なのかと」
「……そうですか、」
「……時間です、最後の仕上げを行いましょう」
「はっ、はい！」
六不思議が６番目
消滅まであと４日ーー
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作者名：Sela | 作成日時：2023年3月7日 23時
