負の小さな連鎖 ページ18
「……良い演奏でした。この調子なら、発表にも間に合うでしょう」
「有難うございます」
やはりアザゼルさんは優秀な生徒ね……。
【六色のピアノ】に効果は無いよ発表会、そろそろ当日の計画を立て始めないといけないかしら。
「本当なら、通しで練習を行いたいのですが、それでは効果を確認する、という目的に反しますから……申し訳ありません」
「いっいえ、とんでもないです」
アザゼルさんには、流石に迷惑をかけてしまったわよね……
でも、これのお陰で報告書が無くなるのなら、彼女には、小さな犠牲となってもらう他ない。
侵入を一種のゲームのようにする生徒もいるようだけど、迷惑でしかないから。
ここでゲームするなら、ちゃんとしたゲームをしてほしい。
対戦方式の音ゲーなら、ボッッコボコにしてやるから、身の程知らずは、さっさと来いクソガキッッ!!!!!
意気地なし共のお陰で、毎日のようにダリ統括には笑われて、イフリート先生にはご心配をおかけしてしまって……!!
ついでにカルエゴ先生にも、昨日は遂に、灸を据えられてしまったし……私は悪くないでしょう、鳥のくせして。
あああ落ち着いて私っ!
ゲームの音を良く聞かないとっ、
「……………………」
『GAME OVER!!!!!!!』
本来なら、フルコンボできていた筈なのに。
気が狂って、手元まで狂ってしまうなんて……っ!!!
不甲斐ないッッ!!!!!
どれもこれもガキのせいよ馬鹿野郎ッッ!!!!!!!
「…………そこ。楽譜なら渡しませんよ。代わりに回し蹴りなら贈りますけれど」
「ヒッッッッ!!!!!!」
「それにしても、今日は一段と調子が良いようですが。何か良いことでも、あったのでしょうか」
「……い、家に伝わる禁書がありまして、後輩と読み解き始めたのです」
「そうですか。楽しそうでなによりです。」
……ずっっっっっっる。
六不思議が6番目
消滅まであと10日ーー
キレました。ふいっ。→←報告書がwin-winな筈がない イフリート先生編
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作者名:Sela | 作成日時:2023年3月7日 23時