報告書がwin-winな筈がない ダリ統括編 ページ16
「…………まぁ、じゃあカルエゴ先生はともかくとして。ダリ先生と、エイト先生はどうなんですっ？」
……言われてみれば、その２人がなんだかんだで、１番深く関わっている教師なのよね。
「ダリ統括は、私の教育係だったもので、お世話にはなりましたが、」
「えっダリ先生がっ？！？！」
「教師になった時期的に、カルエゴ先生とかが教育係だとばかり……！！」
「ふぃ！ 懐かしいですねぇ」
……そんなに意外かしら？ だって確か、カルエゴ先生の教育係だって、ダリ統括だったし。別にそこまで意外性のある話ではないと思うのだけど。
ダリ統括は、カルエゴ先生に無断で、私に話してしまって良かったのかしら。
「それじゃあ、やっぱり彼への想いは特別……っ？」
「ピアノの弾き方は絶対に教えません」
「……あら〜、ダリ先生、振られちゃったわね〜」
どうせ前任にも、同じような扱いをしたのでは。そもそも、私ではなく、私の持つ楽譜に対して、好意があるのかと。
「でも！ モネ、毎日のように話してるじゃない？」
そりゃあ、毎日のように、準備室侵入者の報告をすれば。
「別に、脈が全く無いわけではないと、思いますがねぇ」
ピアノ目的でしょう。
「「「…………成程、」」」
(ダリ先生がモネ先生に、恋愛感情を抱いているかは分かりませんが、流石にモネ先生、恋愛に興味無さすぎですよね？)
(ふぃ。あの容姿でこの調子なのは意外ですねぇ)
(あの、バビルスって教職員同士の恋愛、禁止されていませんよね？ せっかくだし、モネと、)
(((誰か男性をくっつけましょう！！！)))
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作者名：Sela | 作成日時：2023年3月7日 23時
