放課後の時間に VI【イナイレ 】

224話 ページ29

｢あ〜きお!!｣

｢ﾁｯ｣

｢舌打ちしないでよっと!｣

笑顔で駆け寄り持っていたボールを蹴りパスを不動の元へ送ると渋い顔をしながらもちゃんと受け止め返している

｢どうやら和解したようだな｣

｢そうだな｣

｢えぇ!良かったわ!｣

ニッコリ微笑む木野と豪炎寺を横目にあの二人を見る

それにしてもあきおってなんだ。何故下の名前で呼んでいるんだ。そんな親密になったのか。昨日一体何があったんだ。

元気なAを見てほっとしているが呼び方にモヤモヤする

｢忘れちゃうところだった!円堂くん〜!響木監督から電話よ〜!｣

｢おう!今行く!｣



＊



｢なんでこんな強いのにベンチなんだろうね〜｣

｢しるかよ｣

｢でも意味があるからベンチなんだろうな〜｣

｢最終兵器とかだったりして〜｣

｢舌噛むぞ｣

｢え、心配してくれてるの!?熱でもある!?｣

｢喧嘩売ってんのか!!｣


強めのパスが飛んできたもののしっかり受け止める

｢お、じゃあ勝負でもする？｣

｢Aチャン如きに負けるわけねぇよ｣

｢言ってくれるね〜｣

そのままドリブルでコートにはいるも食いつくようにして不動も走る

途中フェイントをかけながら距離を離そうとしても負けず着いてくる

｢それで終わりか？｣

｢まだまだ!!｣

お互いが激しい奪い合いをする中、目の前には立向居くんがゴール前で構えをとっていた

｢この勝負、私の勝ちね!｣

グッと足を踏み込み前に素早く駆け抜け、ノリと勢いのままボールを蹴りあげ自身も飛び上がる

キラキラと光の粒子が舞い出す

｢ライトアロー!!｣

｢ムゲン･ザ･ハンドＧ4!!｣

いくつもの手が積み重なり光の矢を握りつぶし折る

｢うわあああ負けたああああ!!もう1回!!｣

｢格好良く言ったのはどこの誰かチャンだｧ？｣

｢恥ずかしっ｣

｢いえ、とても良かったです!!もう1回お願いします!!｣

｢うわあああ立向居くん〜〜〜!!｣


天使


｢なんすかあれ…｣

｢凄い楽しそうだね!｣

｢次元が違うでヤンス…｣

｢…｣


どうやったらあそこまでの実力にたどり着けるのか、


｢緑川?｣

｢いや、なんでもない｣



まだ練習が足りないのか

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