第75話 ページ26
。
雲「A、大丈夫かい？」
少し眉を下げて、恭弥は心配そうに私の顔を覗きこむ。
私は彼に抱きついて、胸板に頬をすりよせた。
『うぅ〜…恭弥ぁ…。』
デ「…………。」
チラリと見えたディーノさんの顔は、どこか悲しげだった。
って………ここカフェの中！！/////
ハッと思い出して、私は慌てて恭弥から離れる。
デ「A……オレ…
雲「もう行くよ。」
っ………。」
何か話そうとするディーノさんの言葉を遮るように、恭弥は私の手を引っ張った。
私………、やっぱりこのままにはできないよ。
雲「どうしたんだい？」
『恭弥、お店の外でちょっと待ってて？すぐ行くから。』
デ「………！」
私を信じて？ そう付け加えると、ムスッとしながらも恭弥は外に出た。
さて、と……。
『ディーノさん、私はやっぱり恭弥が好きです。これからも、この気持ちは変わらない。』
デ「……………。」
『気持ちは…嬉しい、です。嬉しい…け、ど……』(ﾎﾟﾛｯ)
デ「もういい。だから泣かないでくれよ。」
吹っ切れたというような優しい笑みで、ディーノさんは私の涙を拭った。
デ「お前が恭弥以外眼中にないって分かったから……せめて、友達でいてくれねぇか？なんて、ダメだよな…。」
『………！』(ﾌﾙﾌﾙ)
デ「良かった！……じゃあな。」
私の頭をわしゃわしゃと撫でると、ディーノさんはお店を出ていった。
雲「……もう終わったかい？」
『恭弥…。』
雲「並中に行こう？」
『うん…。』(ｸﾞｽｯ)
それ以上は何も言わず、恭弥は優しく私の手を引いてお店を出た。
私がディーノさんをフッたことを気にしてるの、気づいてるのかな…。
気づいてて、何も言わないでそばにいてくれてるのかな。
あぁ……私はきっと、いつまでたってもこの王子様には敵わないんだろうね。
雲「あ、そうだ……」
『？』
雲「仕方なかったとはいえ、僕以外の男に触れられたのは気にくわないな。」
『え…？』
雲「メールの返信もくれないから、心配したんだよ？そんな悪い子には……
お仕置き、しなきゃね？」(ﾆﾔｯ)
何をしてあげようかと呟きながら、楽しそうに笑う私の王子様。
本当、この人には敵いません。
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miri - 「僕の愛しい幼なじみ」ってやつです！(雲雀さんの小説) (2016年11月25日 15時) (
レス) id: 5979d6fa07 (このIDを非表示/違反報告)
miri - これ見てる方がいるのか分かりませんが、新作作りました！暇な時でもいいので、見てくれると嬉しいです♪ (2016年11月25日 15時) (レス) id: 5979d6fa07 (このIDを非表示/違反報告)
miri - ハトリ*.°＊ さん» ありがとうございます！受験頑張りますね♪これからもよろしくです！ (2016年11月12日 8時) (レス) id: 6133ffc8a5 (このIDを非表示/違反報告)
ハトリ*.°＊ - 完結おめでとうございます！！受験頑張ってください！！p(^_^)q (2016年11月11日 22時) (レス) id: 4fae2c5236 (このIDを非表示/違反報告)
miri - みーやさん» ありがとうございます！！私の小説を読みたいと思ってくれるなんて、すごく嬉しいです！もうすぐテストなので、それが終われば早速作りますね♪(*´∀`*) (2016年11月9日 20時) (レス) id: 6133ffc8a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miri | 作成日時：2016年8月20日 11時
