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「分からなくても仕方ありません。今は少し目を瞑って頂けると」
「えぇ、分かったわ。続けて」
彼女はそうやって私に話を進めるように促した。
椅子に座り、完全に長話モードにしか思えない。
「私は、陰陽師…人に害を及ぼすケガレを祓う仕事をしています。職業柄いつも生傷が絶えないのですが…困りましたね…ここまで、酷い傷になるのは、想定、外…で……」
頬を何か暖かい物が伝う。
「あ、れ…こんな、つもりじゃ…」
涙が止まらなかった。
体全体に巻かれた包帯が、痺れるような痛みが。
こんな酷い傷になるなんて。
こんな状態になるなんて。
分かっていなかった訳じゃない。
それも分かった上で自爆の道を選んだのだから。
「もう陰陽師なんて、出来ない」
思いの外声がはっきりと出て、その事実が自分の心臓を抉っていく。
合わせる顔が無い。どうすればいいのか分からない。
「大丈夫よ、落ち着きなさい」
「でも、わた、違、だっ、」
体がふわりと包み込まれた感覚を感じた時にはもう抱きしめられていた。
「貴方が何であろうと何をしようと関係無い。あなたは貴方よ」
言っていることが、よく分からなかった。
「貴方が望むなら、貴方の帰りを待つ人を探しても良い。けれど、ここにいてもいいの」
「ぁ」
「貴方が望むなら、ここはもう貴方の居場所なんだから」
零れた涙が染みになって彼女の服を濡らした。
宥めるように私の背中を撫でる彼女を抱きしめ返した。
私の居場所があるなら、土御門島に違いない。
でも少し頭を冷やして、遠回りしてみるのもいいいかもしれない。
こんな体でもまだできる事はあるはずだ。
次に会えた時、心から笑えるように。
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ＧＷっすね、じーだぶりゅー。
楽しんでますか？
え？わたし？いやいや勿論ですよ、毎日毎日楽しくて仕方な(((
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フウ - とっても面白いです。続き待ってます。がんばってください。 (2020年9月21日 21時) (
レス) id: 2c5b698759 (このIDを非表示/違反報告)
水麟(プロフ) - プリンさん» ありがとうございます！返信遅くなっちゃってほんとにごめんなさいっ汗…頑張ります！ (2019年12月7日 22時) (レス) id: 0dc0777a12 (このIDを非表示/違反報告)
プリン - とっても面白いです！続き待ってます！私の中で、お気に入りの夢小説です！これからも更新頑張ってください！ (2019年9月5日 15時) (レス) id: 1dc5fb63e0 (このIDを非表示/違反報告)
水麟 - miさん» すっごく嬉しいです！私なんてまだまだですっ、これからもそう言って頂けるように頑張りますね！ありがとうございます！ (2019年7月28日 23時) (レス) id: 65c8c71a9b (このIDを非表示/違反報告)
mi(プロフ) - すごく面白くて見ては見直してを繰り返してます！ 自分も小説を書いてる身なんですけど水麟さんみたいに書けないのでとても尊敬します！！これからの更新楽しみにしてます！頑張ってください！！！ (2019年7月27日 21時) (レス) id: fb6e5b6ebe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水麟 | 作成日時：2019年4月21日 17時
