【ｗｒｗｒｄ！】真面目な書記長補佐！！ (ページ10)

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第十話ページ10

お目当ての文具も買えたし、しばらくは困らないだろう。

にしても、久しぶりにこの喫茶に来たけど。

あんまり変わんなくて、落ち着くなあ。

鬱「あ、やっと来たー」

コネ「こっちやで！」

あ、違う店もたまにはいいかもしれないな。

回れ右をして、違う店に行こうとしたが、シャオロンさんに止められた

『なんで皆さまがこちらに？』

シャオ「いやぁ、焦ったわ。あ、ドレスはとりあえず全部買ったからな」

なんでサイズが分かったのかと思ったが、隊服のサイズでそういえばわかるな。

この喫茶も、インカムのGPSから突き止めたのだろう。

私ように紅茶も頼んでくれていたようだし

コネ「にしてもさ、なんで逃げたん？」

シャオ「大先生がきもかったからやろ」

鬱「え、僕のせい？」

『いえ、そういうわけでは！』

コネ「じゃあなんでなん？俺、結構楽しみにしっとたのに」

しゅんと下を向くコネシマさん。

普段、うるさいといってもいいくらいの彼がうつむくと、申し訳ない気持ちでいっぱいになった。

『すみません、コネシマさん』

コネ「シッマて呼んでや。敬語もなしで」

じっと下を見て、しゅんとされると私まで悲しくなってしまった。

敬語はもう癖で、ためぐちは苦手なんでけどな。

『ごめん。シッマ』

そういった瞬間、ガバっと顔を上げた。

コネ「よっしゃあ！聞いた！？お前等！シッマって！！！」

顔を上げたコネシマさんの顔は満面の笑顔だった。

あれ。さっきのはもしかして演技…

『コネシマさん、さっきのって。』

コネ「敬語なしやって！！騙してごめんな！敬語やめてほしくてつい！」

裏表のなさそうな顔で言われると何も言い返せない。

なんだか、無理やり心をこじ開けられた気分だが、嫌な気はしないから不思議だ。

『今回だけゆるしますよ。シッマ。』

そういうと、彼は満足そうに大きな声で笑った。