未来予報士現実主義者の恋物語【シンタロー】

第２０話 ページ22

Aside

もう頭がおかしくなりそうだった。

カノ「…A？」

A「嫌だ…あたしの名前を呼ばないで…！」

カノがどんな顔をしているのかわからない。

もうわかりたくもない。

カノ「A。」

カノはあたしを抱きしめてきた。

優しく、強く。

カノ「ごめんね…。ごめんね…。」

A「うっ…ぐすっ…嫌だっ…セ…」

…ダメだ。

今ここでセトの名前を呼んだら、カノにセトが好きなのバレちゃう。

カノ「ごめんね、A。

でも、好きなんだ。」

A「ぐすん…や…あたしは…あたしは…！」

なんで。

あたしはセトが好きなのに。

なんで、こんなにドキドキしてるの？

ふんわり香るカノの匂いが、あたしの心を落ち着かせる。

A「カノッ…。」

なんで、あたしが求めるのはカノなの？

…カノは、あたしの背中をポンポンして、離してくれた。

カノ「いきなりごめん。

もう、寝よう？

おやすみ、A。」

A「うぅっ…。」

あたしはカノが出て行ったあと、ひたすら泣いた。

心に針やナイフがたくさん刺さってるように痛い。

前にもこんなことあったなぁ。

あたしが、中学２年の時に。

あたしは呼吸を整えて、昔の事を思い出すことにした。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

海梨です。

あの、こんな素敵な順位をもらってしまってよろしいのでしょうか…？

本当にありがとうございます！

今日も学校の教室で、

「順位ーーーー！」

ってはしゃいでました。笑



次は無理矢理過去編に入ります。笑

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