ディアレスト【佐野玲於】

許す ページ38

玲於 s i d e





そう気づいてからは

もう気が気じゃ無いおれ。






なに、こいつ。


めっちゃ可愛いじゃん。





隼の話聞いてる時に小さく頷いてたり


ココア飲む時にふーふーしてたり


たまにふにゃって笑っておれの方見るし


一生見てられる可愛さ。








もう解散するってなってからも

家まで送るって言えばすげぇ嬉しそうで



繋いだ手、そのまま俺のポケットの中にしまっておいた






A「はぁ、しんじゃいそう。」


玲於「なにお前しぬの？」


A「このままじゃそうなるかも…」


玲於「もしそうなったら俺が助けてやるよ」




余計しんじゃう！とか騒いでるけど


はぁ、可愛いから許そ。









玲於「あれ、髪、いつもと違う？」


A「あ、気づいちゃった？朝時間無くて巻けなかったの。」





その後小さく聞こえる

“玲於くんと放課後まで会うってわかってたら寝坊なんてしなかったのに”

って言葉




女のコって、大変だな。



好きな男に会うために朝早起きしてメイクして髪巻くの？





……え、ちょ…





“好きな男” だって。


そっか、こいつ、俺のこと好きだもんね。



え、？

おれのこと、好きなの？




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