仕掛けられた罠とトラウマ ページ31
私はあんなちゃんからボトルを貰い水分補給をするのだが…
貴「っ！？……ゴホッ！ゴホッ……！な、なにこれ……！」
吉「！？どうしたA！？」
灰「何があった！？」
口の中にボトルの中身を含んだ瞬間
変な味が口の中に広がり思わず咳き込む
その衝動で手に持っていたボトルが地面に落ち、中身がこぼれる
吉「はぁ！？なんでAのボトルの中身がトマトジュースなんだよ！」
灰「あぁ？嫌がらせか！？」
そう、こぼれたボトルの中身は
"真っ赤"なトマトジュース
ボトルからこぼれたトマトジュースは地面にどんどん広がっていく
灰「今日のボトル当番誰だよ！！」
花「み、神門先輩です！！」
吉「あぁ！？お前か！！」
神「え……ま、まってください……！」
灰「なんだよ、言い訳か！？あぁ！？」
神「ち、違います…！」
円「やめろお前ら！………A、大丈夫か？」
俯いてる私の背中を優しくさすってくれる円堂君だが
私はというと
貴「はぁ…はぁ………いやだ……いやだ……ゴホッ…ゴホッ…！」
目の前の地面に広がっていくトマトジュースを見て
昔のトラウマが私を襲いかかる
吉「あ！おい！！」
灰「大丈夫か！？」
そんな崩れ落ちる私をすぐさま支えてくれる吉良君と灰崎君
だが私にはそんな言葉が聞こえてなくて
貴「いやだ…いやだ…！助けて………」
そう言いながらポロポロと涙を流す
そして…どんどんあの光景が蘇ってくる
────────
貴「お…かあさん………や…めて……」
母「貴方なんか…貴方なんか…！産まなきゃよかった…！！殺してやる…殺してやる…！」
そういいながらどこから持ってきたかわからない金属バットを私に向かって振り下ろす
«ドカッ»
«ドゴッ»
貴「っあ………！」
両腕をへし折られ
身動きが取れなくなるまで殴られ
そして
母「はぁ…はぁ……。これで私も死ねるわ……」
横たわる私の横で
母「今行くわね…」
自ら首を掻ききり
しばらくすると動かなくなった
少し意識があった私の目の前には
床に広がる"真っ赤"な海
貴「お…かあ…さ…ん……いやだ……いやだぁぁぁぁぁぁ！！」
毎日暴力をふられても
お母さんは"残った"私のたった1人の家族
なんだかんだ
両腕を怪我しGK出来なくなった事よりも
目の前で亡くなった母親の姿が
心に深く刻まれた
そして
その日から私は赤い食べ物が食べれなくなった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 244人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
2度目の人生をイナオリで.....愛するサッカーを守るために【オリオンの刻印】第2章 銀夜叉は初めてサッカーという物を知る 2度目の人生をイナオリで.....愛するサッカーを守るために【オリオンの刻印】第3章もっと見る
「イナズマイレブン」関連の作品
この作品が参加のイベント ( イベント作成 )
この作品が参加のイベント 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アリス - 作品読みました！はやく花咲さんが撃退されるところ読みたいです！続きとても楽しみにいています(^o^)/ (2020年5月24日 17時) (
レス) id: c80579e6b6 (このIDを非表示/違反報告)
辺銀ヾ(･ω･`*)(プロフ) - なづきさん» う、嬉しいです(´；ω；｀)ありがとうございます!! (2020年5月21日 20時) (レス) id: 02179f434f (このIDを非表示/違反報告)
なづき - ちょいまち……絵上手すぎん？？？ (2020年5月20日 22時) (レス) id: 9a76fbbe31 (このIDを非表示/違反報告)
辺銀ヾ(･ω･`*)(プロフ) - お待たせしてすみません！とりあえず2章のパスワード外しました！3章はもう少々お待ちください！ (2020年3月9日 23時) (レス) id: 02179f434f (このIDを非表示/違反報告)
辺銀ヾ(･ω･`*)(プロフ) - きららさん» 指摘ありがとうございます!!なおすの忘れてました(´；ω；｀)ほんとに感謝です！！あと応援とコメントありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2020年3月4日 14時) (レス) id: 02179f434f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：辺銀ヽ(･ω･`*) | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/RibonHomupe
作成日時：2018年12月22日 20時
