【w.r.w.r.d.！】愛してるよ、みーにゃ！【男装女子】

２５話 ページ28

外へ向かう階段を降りる途中、学園の広々とした校庭に、各クラスそれぞれ並んでいる様子が窓から既に見えた。

校庭へたどり着き、朝礼台の横に生徒会役員は横に並ぶ。前列の方に並んでいる女子たちは、鬱やシャオロン、ゾムなどの面々に釘付けになっているのが目に見えてわかる。私は…知らない。


朝礼台の横にショッピが立ち、マイクを持つ。


syp「最初に学園長挨拶お願いします」




長ったらしい学園長挨拶が続く。どこの学校でも校長とかいうものは話が長いものなのであろうか。

司会のショッピもだんだんとだるそうな顔をしていく。抑えろ、ショッピ。

学園長の長い話が終わり、やっとの事かとため息をつきながらショッピはマイクを再び握った。



syp「次に文化祭委員長挨拶お願いします」


こうして文化祭委員長挨拶、各部の表彰が終わった。


syp「次に生徒会長、グルッペンさんお願いします」


マイクを持っているショッピの隣に立っていたグルッペンがくるっと朝礼台の方へ向かう。周りからも異様なほどの緊張感が増している。


朝礼台に立ち、マイクを握る。一つ息を吐くと途端目が大きく開かれた。


gr「学園の諸君、今日私が君たちに話すのは地域住民の方からの学園総評だ。我々生徒会が事前にアンケートを行ない、まとめたから心して聞くといい。

まず1つ目だ。この学校の美化清掃にぬかりがある。この学園校舎には─────」



淡々と、しかし堂々と大衆の前で話しているグルッペン。学園の生徒たちはみんな彼に釘付けであった。私もその1人だ。

人を惹きつけるオーラ、そして美貌、振る舞い、彼は全てを持っている。


【男っぽくてかっこいい】。


普段から見ていたけど意識してみると、やっぱり彼は男らしくかっこいい。




──── 決めた。

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