【w.r.w.r.d.！】未来の夫探しをしてみた。【王子様パロ】

手作りバレッタ ページ35

【ばざあ】を開催するのは3週間後に決定した。

そこからはエーミールさんと私を中心に計画が進んでいく。



「3週間後、『ばざあinウィスタ』を開催致します」


開催を国民に知らせるために城下での集会。
【ばざあ】という言葉を国民は知らなかったため、説明するのに一苦労だった、エーミールさんがいた。

そして参加を促すためのチラシの配布や立て札の設置。
国民は笑顔でこれらを読んでいて、前向きな姿勢で取り組もうとしている。


チラシを配布するのは私も手伝っていた。お店にも協力を促し、さらなる活性化も試みた。
すると、後ろからトントンと方を叩かれる。


「お嬢ちゃん、新しく見る顔だけどこのウィスタの国で頑張ってくれてありがとねぇ。これ、良かったらどうぞ」


と言われ、50代くらいの女性から頂いたのはパールやキラキラしたビーズで作られたバレッタだ。


「これは…」

「私の手作り！良かったら付けておくれ」

「は、はい！もちろんです！」


背中を向け、バレッタを付けてもらった。女性の方を向くと、目をパッと明るくしニコニコと微笑む。


「よくお似合いよ、べっぴんさんね」

「あ、ありがとうございます」


手作りでこんなに可愛いものって作れるんだなぁ…。

…そうだ。いいことを思いついた。





「すみません、1つお願いがあるんですけどいいでしょうか」

よくお似合いで。→←【ばざあ】計画

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