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能力を使うの段! ページ10

「では、私達は天女サマをお部屋へ案内しなくてはいけないので」

「ま、待ってよ!萌華と一緒にお散歩しようよ!ねえ、一人で行けるよね貴女!ね!?」

何かすごく必死だな。あれか?コイツらを取られると思ってんのか?自分が一番じゃなきゃ嫌なお嬢様気質なのか?

「でも……天女サマはお部屋の場所を知らないのです」

茶髪の青年は眉を下げて困ったように言っているが、お嬢様Aは『ダメダメダメ!!絶対ダメっ!萌華とお散歩するのーっ!』と幼い子供のように駄々をこねるだけだった。

青年達はお嬢様の機嫌を直す為にあれやこれやと試すが、どうしても俺を青年達に案内させたくないらしい。

『はぁ……』と青年達の誰かがため息をついた。そして、青年達の間でヒュッヒュッと風のようなものが飛び交っているような気がした。

「……あ〜、俺一人で大丈夫だから、お嬢様と散歩に行ってこいよ」

「(お嬢様!?)え、でも……」

「俺、昔から目的のモノを見つけるのが得意なんだよ。部屋もすぐに見つかる。だから行けよ。じゃ、ここまで案内ありがとう」

「あっ、天女サマ……」

隈の酷い青年が引き留めようとした。そこで、少し能力を使った。

俺の能力は『目を憚る』。他人から興味を無くされる能力だ。昔、人目が怖くて誰からも興味を持たれなければ良いのにと願ったら、飛行機事故で死んでこの能力を手に入れた。この能力のおかげで、唯一生き残った俺はたいして注目を浴びることも無かった。

俺を引き留めようとした青年は、俺の手を掴む直前に動きを止め、お嬢様に笑いかけた。

「行きましょうか天女サマ!」

「!?」

他の深緑色の青年達は目を見開いて驚いていた。

「(良かった……)うん!ほら、みんなも行こっ♪」

俺と隈の酷い青年を交互に見ながら唖然としていた青年達は、お嬢様に引っ張られて行った。

驚きの段!→←天女サマ設定の段!



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設定タグ:忍たま , カゲプロ , 天女   
作品ジャンル:アニメ
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ノンノン(プロフ) - 雪姫さん» ありがとうございます!!最近忙しくて更新出来てませんでした。頑張ります!! (2017年6月11日 21時) (レス) id: 01b0da9e31 (このIDを非表示/違反報告)
雪姫 - 更新頑張ってください! (2017年6月11日 21時) (レス) id: f39048ba7b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ノンノン x他1人 | 作成日時:2017年3月30日 15時

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