私にも視えたの段! ページ34
平side
先輩方が、新しく来た天女について面白そうに話していた。
『男装させたらいいんじゃないか』とか、『一瞬、アイツになら抱かれてもいいって思った』とか……。
「新しい天女は随分変わっているんだな。いったいどんな魅力があるんだ?まあ私には敵わないがな!どうせ妖術を使ったに違いない!」
「うるさいぞ滝夜叉丸。もう少し静かにしないか」
三木ヱ門に指摘されてイラッときたが、ここは私が一歩大人になって許すことにしたのだ!←
それにしても……やけに寒いような気がするな。
「……」
「どうした喜八郎?」
さっきからずっと黙っている喜八郎に、守一郎が声をかける。
「……滝達は見えないの?部屋の隅で前の天女サマが泣いてる」
「こ、怖いこと言わないでよ喜八郎くん……」
「昼もそんなこと言っていたな……。確かに少し肌寒いような……」
「滝、ちょっと感じるタイプだね。鍛えれば視えるかも」
「うん?」
喜八郎は無表情でそう言うと、私の傍に寄った。
「な、何だ?」
「僕って結構強い方なんだよね〜。だから僕の近くに居れば視えるかも。もっかい部屋の隅視てみなよ」
何のことか疑問に思いながらも、喜八郎の指差す方を見る。すると
「……ッ!?」
『視えた』んだ。
「視えた〜?」
「あ、『アレ』はいったい……」
「先輩方が殺した前の天女サマだよ。殺されてからずぅっとあそこで泣いてるんだ。だから下級生の一部は、掃除とか手伝ってくれなかったんだよ。視えるもしくは感じる、聞こえるから」
喜八郎の話を聞いている間、三木ヱ門達は何の話をしているのか理解出来ず困惑していた。
「新しい天女サマも視えてるよ。昼もその人と話してたし。……そろそろ大丈夫じゃない?完全に寝たみたいだし」
「あ、ああ、そうだな」
「???」
未だに首を傾げている三木ヱ門達を急かして四年長屋へ急いだ。
何だかものすごく、気分が悪くて。
天井板を完全に閉める前に、天女の傍に黒い影と小さな赤い光が見えたような気がした。
思考回路は後悔の言葉だらけの段!→←バナナヘッドと充電の謎の段!
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ノンノン(プロフ) - 雪姫さん» ありがとうございます!!最近忙しくて更新出来てませんでした。頑張ります!! (2017年6月11日 21時) (
レス) id: 01b0da9e31 (このIDを非表示/違反報告)
雪姫 - 更新頑張ってください！ (2017年6月11日 21時) (レス) id: f39048ba7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノンノン x他1人 | 作成日時：2017年3月30日 15時
