横抱きはやめろの段! ページ28
「あ、あのぉ……お着替えお手伝いするぅぅう!!」
「うわああッ!!何するんだ!!」
「ちょ、ちょっとあんた達!」
「す、すみませんおばちゃん!コイツどっかにやってきます!!」
「待ってええええ♡」
お嬢様が着いて来られるくらいのスピードで走り、お嬢様を台所の外へ引き付けた。
立花side
授業が終わり、腹を空かせて食堂に向かっていると、何やら言い争っている声が聞こえた。
縁側の外を見ると、サノと可愛が走っていた……いや、サノが可愛に追いかけられていた。
「何してんだあれ」
「鍛練か!?」
「鬼ごっこかしれないぞ!」
「いや、明らかに違う……モソ」
「ああっ、サノちゃんが転んだ!」
「伊作、お前いつから『サノちゃん』なんて呼んでたんだ?」
「ついさっき」←
「うわあああやめろおおおッ!!」
サノの叫び声で、私達はハッと二人の方を見た。
サノは可愛に跨られて、着物を引っ張られている。どちらも必死の形相だ。
「わ、私が汗を拭いてあげるからぁあ!!」
「ふざっけんなあああ!!」
「……助けた方がいいんじゃねえの」
「そうだな」
私達六年生の目は遠い目をしているに違いないな。
「可愛 萌華。やめてやれ。サノの顔が死んでるぞ」
「だって汗を拭いてあげたいんだもんっ」
「サノちゃん、転んでたから怪我してるかもしれない!医務室に運ばなきゃ!」
「(ナイス伊作!!)」
「私が運ぶ!」
「(え")」
可愛がサノの背中と膝裏に手を入れるが、持ち上がらなかった。
「私が運ぼう!!」
「いや!小平太が運ぶのは危険だから仙蔵が運んで!僕じゃきっと不運に巻き込んじゃうから……」
「そうだな。よし、掴まれ」
文次郎と留三郎が可愛を引き剥がし、抑えた。
「い、いい!自分で歩けるし怪我もしてな……」
「手のひらに擦り傷が!!」
「えっ」
「さ、医務室に!」
「こうなったら伊作からは逃げられないぞ……。大人しくしろ……モソ」
「えええ……っわ!」
いつまで経っても私の肩を掴もうとしないので、強制的に横抱きして歩いた。
「〜〜〜〜おいやめろ!!足を怪我してるわけじゃないんだから!!」
ジタバタと暴れて声を上げるサノ無視して進んだ。
「降ろせーーーーッ!!」
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ノンノン(プロフ) - 雪姫さん» ありがとうございます!!最近忙しくて更新出来てませんでした。頑張ります!! (2017年6月11日 21時) (
レス) id: 01b0da9e31 (このIDを非表示/違反報告)
雪姫 - 更新頑張ってください！ (2017年6月11日 21時) (レス) id: f39048ba7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノンノン x他1人 | 作成日時：2017年3月30日 15時
