コード・ブルー 〜 ドクターヘリ緊急救命 No.5 〜

第169話 ページ9

横峯「出血点が分からない...」

雪村「頸動脈触れません...」

横峯「待って、なんで...」




出血点を探すのを止め、直接心マする事にした




横峯「駄目だ...ストーンハートのまま戻らない」

雪村「自発呼吸なくなりました」

横峯「佐藤さん！駄目です！
今日の事もちゃんと自分の口から甥っ子さんに伝えてあげてください！」

雪村「瞳孔も散大しています...」

横峯「あなたを見て甥っ子さんは消防士になるかもしれません
凄いですよね、そんな事になったら嬉しいでしょ？
だから目を開けて！
佐藤さん！！...佐藤さん！！」



しかし、佐藤の心臓は動かなかった





・





・




冴島「もう1時間半以上...」

藍沢「まずいな...」

レスキュー隊員「エアジャッキ来ました
作業再開します」

藍沢「救出までどれくらいですか？」

レスキュー隊員「20分から30分です」

冴島「そんな...それじゃ搬送考えたらもう...」

藍沢「間に合わなくなる………冴島、瀉血する
遮断を静脈だけにして動脈を解放する
足に流れた血液は心臓に戻さずそのまま捨てる」

冴島「だいぶ血圧落ちてます、体内の血液量が…」

藍沢「もちろんリスクはある、かなりの血液が失われる
だが、一時的でも足に血流が戻ればもう1時間ぐらいは稼げる

とりあえず
血が循環した所でもう1度遮断して出血を止める
理論上ではいけるはずだ」

冴島「...……輸液全開にします」

藍沢「始めよう」

冴島「はい」

レスキュー隊員「瓦礫持ち上げます」

藍沢「遮断解除する」



一気に大量の血液が外に流れだす



藍沢「大丈夫だ、ギリギリの所でもう1度遮断する」





・





・




白石「後何人ですか？」

消防隊長「後緑の患者が4人、全員搬送先も決定してます
後は...」

白石「うちの医師達ですね」




まだAと藤川が来ていない




「消防隊長」

消防隊長「失礼します」

「お願いします」

消防隊長「はい」




白石が中に戻ろうとしたとき




『30代男性と30代女性の赤タグ患者
臨時ヘリポートに到着します』



そこには2台の白車が到着した
中からはAと藤川がストレッチャーに乗せられて運ばれて来た
藤川は意識がないがAはかろうじて意識があった




白石「大丈夫？A」

A「ふふっ…絶好調」

藍沢「どこが絶好調だ」

A「絶好調だよ、怪我の割には」



Aはそう言って笑った
その後、Aと藤川を順番に翔北へ運んだ





．

第170話→←第168話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す