コード・ブルー 〜 ドクターヘリ緊急救命 No.5 〜

第180話 ページ20

名取「だから静脈じゃなくて動脈だって！」

横峯「両方入れるんだから手出ししないで！」

白石「どうしたの？」

雪村「IVRを誰が手伝うかで揉めてます」

藍沢「好きにやらしとけ」

白石「…そうね」

A「日本にはこういう諺があるでしょ？
喧嘩するほど仲がいい」

白石「仲が良いようには見えないけどね」



藍沢とAの言葉を聞いて苦笑いをする





先の見えない暗闇にひとり佇み
時に心が折れそうになる


この先に光がなかったら？


歩いた方向はまるで逆で
光から遠ざかる結果だったら？






緋山「……やっぱり最悪のフェロー達ね」

藤川「あぁ…本当に手がかかる」

雪村「何考えてるか分からないし」

白石「ちょっとしたことですぐヘコむ」

A「でも、力を合わせれば…翔北救命 最大の力となる」

藍沢「俺達と同じだな」




藍沢の言葉にA達は彼を見てから
またそれぞれの処置に取りかかる






そんな時は思い出して欲しい

1人ではつらい暗闇を共に歩ける仲間の存在を

求めるのは光そのものじゃない


光を一緒に探す事の出来る仲間だ


それさえあれば、歩き続けることが出来る








3件目のホットラインが鳴り響く




橘「翔北救命センターです」



受話器を取った橘が町田の方を振り向いた



町田『ドクターヘリエンジンスタート』



藍沢は横峯と雪村と共にヘリポートへと駆け出す








駄目なら向きを変えて、また歩き出せばいい






仲間と共に






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