第128話 ページ8
緋山は1人病室でエボラ出血熱について調べていた
発症後の致死率は80%
緋山「はぁ...もう...」
するとコンコンとノック音がした
緋山「はい」
緒方「これって、やっぱり入っちゃ駄目なの?」
緋山「緒方さん?...あっ」
緒方「あっじゃないよ、ずっと待ってたよ
こっちは立ってんのもまぁまぁしんどいんだぞ?」
緋山「ごめん...ちょっと緊急事態で...」
緒方「エボラとかそんなの日本であんの?」
緋山「私もそう思った...笑うよね…致死率80%とか聞いてもピンとこない」
緒方「...」
緋山「ちょっと、そこで黙んないでよ」
緒方「あっ、悪い
参ったな...いや、参るのは俺じゃないな」
緋山「そうだよ」
緒方「名取先生
自分が緋山先生に針刺しちゃったって言ってたけど」
緋山「あいつ余計な事を...
まあ、でも緒方さんに話せたんだったらそれはそれでよかったか...
どうせ思い詰めてんだろうし」
緋山がそう言うと緒方が思いっきりドアを開けた
緋山「!!」
緒方「こんな時ぐらい自分の心配しろよ!」
緋山「バカなの?
聞いてた?致死率80%なんだよ?死にたいわけ?」
緒方「まあ...それもアリかなって思っちゃってさ」
緋山「はっ?」
緒方「緋山先生と一緒ならそれもありかなって」
とりあえず緋山は空気が外に流れないように
緒方が居ることがバレないように扉を閉めた
緒方がガウンを手のところまでしか着ていないので手伝って着させる
緒方「サンキュー
どうせ、家族にも連絡してないんだろ?
心配掛けたくないとか言って、俺が居てやるよ
リハビリ終わって、飯食ったら後は暇だし」
緋山「…怖くないの?」
緋山が気になって聞いた
緒方「怖いよ…
こんな体になっても、一応生きていたいと思うしね」
緋山「じゃあ、どうしてよ?」
緒方「怖いだろうなって思うから」
緋山「?」
緒方「緋山先生は俺よりずっと怖いはずだ
だけど、そうは言わない
針刺したのが、可愛がってる後輩だから
不安な顔すれば、あいつが余計追い込まれる
でも、心の底じゃきっと誰かに傍に居てほしいと思ってるはずだ
だったら俺が居てやりたい
緋山先生が俺を勇気ずけてくれたみたいに
今度は、少しでも俺が緋山先生の不安を和らげてやりたい」
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御子柴琥珀(プロフ) - あいかさん» くっ…!(泣) ありがとうございます…! 頑張ります!! (2017年10月14日 12時) (レス) id: cd299cef51 (このIDを非表示/違反報告)
あいか(プロフ) - 続きをまた、読みたいので、更新頑張って!!fight!! (2017年10月14日 12時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
御子柴琥珀(プロフ) - みっちゃんさん» 何ですと!?ありがとうございます! (2017年10月13日 20時) (レス) id: cd299cef51 (このIDを非表示/違反報告)
みっちゃん(プロフ) - いつも楽しみにしてます!! (2017年10月13日 20時) (レス) id: 6cfcba334b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:御子柴琥珀 | 作者ホームページ:http://kohaku mikosiba 0423
作成日時:2017年10月6日 19時