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第146話 ページ28

両角孝平 病名:骨盤骨折




藍沢「14年前の胸髄損傷のときに頭蓋骨も骨折してる
その時の骨折線が SSS(洞不全症候群) を横断してる」

新海「確かに、小さな出血にも見えるな
だが、これだけでSSSからの出血を疑うのは考えすぎじゃないか?」

藍沢「そうか」

新海「とは言っても、お前はもう俺の言う事信じられないか」

藍沢「そんな事はない」



新海を見ると
藍沢の端末が鳴った



藍沢「どうした?」













ICU


雪村「両角さん分かりますか?両角さん!
5分前に突然意識を失いました
サチュレーションも低下しています」

新海「瞳孔不同だ、脳出血してるかもしれない
出血がお前の読み通りなら止血は難しいな」

藍沢「それでも頭を開けるしかない
挿管してオペ室に運ぼう

SSS直上の頭蓋骨は残して開頭する
新海その骨にテンティングしてくれ」

新海「分かった、多めにやる
もし駄目ならパッチグラフトを使う」

藍沢「A呼んでくれ」













オペ室


A「脳出血って?
頭蓋骨折だけだったでしょ?ガーゼ」

藍沢「14年前の事故が原因だ
当時保たれていたSSSの癒着が今回の骨盤骨折の衝撃で剥がれた」

A「えっ?」

新海「当時は幸い損傷部位が自然に塞がってたんです」

A「でもSSSってことは...」

新海「1度出血すると止めるのは不可能に近い」

雪村「血圧低下しています」

新海「駄目だ、やっぱり止まらない」

藍沢「脳の前半分は諦めよう、モスキート」

雪村「はい」

藍沢「A、トロラールベイン避けて支えてくれ」

A「分かった、鑷子」

雪村「はい」



A「脳が腫れてきた」

藍沢「...」

新海「...内減圧する、マイクロクーパー」

雪村「はい」



新海が前半分を取り出しても血圧は上がってこない
心電計の警告音が鳴り響くだけ
雪村が心電計のスイッチを切った



救うことは叶わなかった





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御子柴琥珀(プロフ) - あいかさん» くっ…!(泣) ありがとうございます…! 頑張ります!! (2017年10月14日 12時) (レス) id: cd299cef51 (このIDを非表示/違反報告)
あいか(プロフ) - 続きをまた、読みたいので、更新頑張って!!fight!! (2017年10月14日 12時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
御子柴琥珀(プロフ) - みっちゃんさん» 何ですと!?ありがとうございます! (2017年10月13日 20時) (レス) id: cd299cef51 (このIDを非表示/違反報告)
みっちゃん(プロフ) - いつも楽しみにしてます!! (2017年10月13日 20時) (レス) id: 6cfcba334b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:御子柴琥珀 | 作者ホームページ:http://kohaku mikosiba 0423  
作成日時:2017年10月6日 19時

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