149「だらしねーぞ！」 ページ8
翌朝、日もまだ上り始めてすぐのこと。
あたしたちは、昨日トーブの話していた「ロックスター」を探しに出かけた。
その道のりが厳しいのなんのって……。人間のいない時代だから、道が舗装されているなんてありえないんだけど。けど、キツイよね！
A「まだー？」
ﾄｰﾌﾞ「んー……、半分ってとこだな」
A「あ、うん」
そうだよね、昔の人って長い距離を歩いて行ったって言うもんね。そういうもんだよね、あと半分頑張ったらいいんだよね(錯乱)。
歩くのはいいんだけどね、腕の力が弱いから、岩を登るのが大変で……。
ﾄｰﾌﾞ「だらしねーぞ！」
ムッとして喝を入れるトーブ。
いやいや、元気なのはあなただけですよ……。
.
あれからずいぶん歩き続けて、ようやく到着したらしい、「獣の谷」。
ちょうど目の前に見えている洞窟に、例の「ロックスター」はいるみたい。ティラノザウルスより強いって、本当かなあ。
ﾄｰﾌﾞ「おーい、ロックスター。お前に会いたいってやつ、連れてきたぞ！」
洞窟の中に向かって、トーブがそう叫ぶと、うめき声とも取れるような鳴き声(？)が聞こえた。
この声が、ロックスターなのだろうか。
A「わっ、大きい……」
洞窟の脇から姿を見せたのは、大きくて強そうな恐竜。長い爪が、太陽の光できらめく。
ﾄｰﾌﾞ「ロックスター！なんだ、そんなところにいたのか」
嬉しそうに手を振るトーブとは裏腹に、ロックスターの目は鋭く細められる。……何か、怒ってる？
トーブが親しく話しかけるってことは、たぶんロックスターとはお友達だ。ということは、こういう態度でのお出迎えは、変。
トーブも混乱しているようで、しきりに「ロックスター！」と叫んでいる。あたしたちもあんまり歓迎されてなさそう。
何故ってそりゃ、
A「ど、ど、どうするのっ」
天馬「そんなこと聞かれても！」
今めっちゃ追いかけられてるからだよ！！(半ギレ)
なんで！？トーブのお友達なんじゃないの！？
A「あいたっ」
天馬「先輩！？」
しかも転んだ。ああ……絶体絶命。
A「ぼ、暴力じゃ何も解決しないよ……？」
神童「お前がそれを言うか」
A「突っ込むなら助けてっ」
そりゃいつも蹴ったり投げたりするけど！
ごめんなさい！！
懺悔する間にも迫る足に、秒速で死期を悟った。
死ぬならせめて一郎太の炒飯を……。
.
ﾄｰﾌﾞ「落ち着けロックスター！」
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haru(プロフ) - とても好きです。続きを楽しみにしてます！ (2018年12月14日 22時) (
レス) id: 50d52a8ffe (このIDを非表示/違反報告)
ぐれーとまっくすな手毬。(プロフ) - 柑橘系さん» コメントありがとうございます、返信遅くなりすみません……。ひええ、勿体無いお言葉です、ありがとうございます！！更新再開とはまだ断言できませんが、なるべく頑張りたいと思います。目指せ完結！！ (2018年3月9日 21時) (レス) id: 8cdc93238d (このIDを非表示/違反報告)
ぐれーとまっくすな手毬。(プロフ) - わたあめ☆さん» 返信遅くなりました！コメントありがとうございます。更新停止しておりましたが、とりあえず1話だけ更新ということで戻ってまいりました。とにかく完結させたいです、今後ともよろしくお願いいたします！ (2018年3月9日 21時) (レス) id: 8cdc93238d (このIDを非表示/違反報告)
柑橘系 - 一番最初から読ませていただきました！！すごく面白いし夢主ちゃん可愛いしで最高です！これからもこの小説を楽しみに生きていきます！頑張ってください！！！ (2017年6月22日 21時) (レス) id: 04654b2bed (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ☆ - 更新停止したんですかぁ〜。すきだったのにぃ〜。それでも、また戻って来ることを信じてます。頑張って下さい。 (2017年6月1日 6時) (レス) id: 8ff80f4586 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぐれーとまっくすな手毬。
| 作者ホームページ：＼(゜ロ＼)ココハドコ? (／ロ゜)／アタシハダアレ?
作成日時：2015年7月22日 13時
