-二三頁目- 分からねぇ ページ23
.
「 これでもくらえ! 」
コツン、と石が当たった。痛みなんてもうとっくに慣れた。
松下村塾を理由に難癖をつけてきやがってるが大抵の理由はどうせ勉学のことか剣術のことだろ。
俺は俺自身のことに関してならもう何もしねぇ。
そう思って、次々に石を投げてくるコイツらを無視していた。目の前にいたやつが手を振りあげたその時、
「 すいまっせーん!それぇ、返してくれませーん?? 」
「 なっなんだ貴様! 」
「 に、兄ちゃん……あの女、前の神社の時の……! 」
突如聞こえた女の声に奴らは思い切り振り返り、俺は目を見開いた。なぜならそこに居たのはAだったのだから。
「 どーでもいいんですけど
「 は?それって
「 そーですよ。それないと困るんですから 」
「 ハッ それはいいご身分だな。大層なこった。良かったなァ、心配してくれる奴がいて 」
「 とにかく返して!それは私のよ!私が(松陽のお金で)買ったんだから!! 」
「 ………は?? 」
「 早くしないと叫ぶわよ!『お偉いさんの息子共が小さい男の子虐めてまァす!!』って! 」(でかい声)
「 もう叫んでるじゃないか!!おい行くぞ! 」
「 あの女やっぱこえぇよ… 」
………何勘違いコントしてんだよ←
布を持ったAが近づいてきた。
「あーぁ 仕返し出来んかったぁ……」
「 仕返し? 」
「 そうやよ。あの人らのせいで卵が全滅したんやから。それよりも大丈夫? 」
「 お前のせいで(色々)大丈夫じゃねーよ 」
❊❊❊
「 毎度ありー もう割るなよー? 」
「 不可抗力ってやつや。ウチのせいやない 」
全滅した卵を新たに買いに行くのを頼まれたからついて行った。「ってことで道教えてや」も真剣な表情で言われたから。
その帰り道。俺はコイツを送るために一緒に帰っていた。
「 ───でな?最近他の子達がよく話しかけてきてくれるんよ。恋バナっていうのが楽しくて…! 」
「 あっそ 」
「 冷たいなぁ 」
正直コイツはよく分からねぇ。
自分は強くないとか言っておいて、俺や皆が認めるほどの怪力を持ってる。
馬鹿丁寧な敬語だったのに急に訛りある話し方に変えていた。
それに……最初に先生が言ってたことも気になった。
「 ……なぁ 」
「 ん? 」
「 お前は何の為に強くならないといけなかったんだ? 」
陽が傾いてきて影が俺達を覆った。
-二四頁目- それはあっさりとした→←-二二頁目- 最っっっっ悪
485人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
運動系引きこもり(プロフ) - 琥珀@中也が尊いさん» 琥珀@中也が尊いさんコメントありがとうございます!分かりました、検討してみます! (2021年2月28日 12時) (レス) id: 9fef19786d (このIDを非表示/違反報告)
琥珀@中也が尊い(プロフ) - 表紙がすごい銀魂感。作者様が書かれたのですか?あの、作者様が書かれたのであればもし宜しければ文字がないバージョンを上げて頂きたいです。すっご表紙好きです (2021年2月28日 1時) (レス) id: bc2916a5a7 (このIDを非表示/違反報告)
運動系引きこもり(プロフ) - きみをさん» きみをさんコメントありがとうございます。あぁぁあ、ありがとうございます……ッ!更新頑張りますので是非とも本編の方も読んでいってください……!! (2021年1月31日 13時) (レス) id: 9fef19786d (このIDを非表示/違反報告)
きみを - はぁぁぁ好きすぎる、、更新楽しみに待ってます! (2021年1月30日 23時) (レス) id: 2684e373b7 (このIDを非表示/違反報告)
運動系引きこもり(プロフ) - リアさん» リアさんコメントありがとうございます……!一気読みしてくださって嬉しい限りです^^本編もどうぞ読んでください!映画は私も泣きました……。これからも応援よろしくお願いします (2021年1月26日 0時) (レス) id: 9fef19786d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:運動系引きこもり | 作成日時:2020年2月9日 17時