-十四頁目- 連戦 ページ14
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翌日。もう夏が近づいてきているのか朝から暑い。しかもこの時期には生徒達は家の手伝い等があるらしい。農家だったら収穫とかあるし、貧しい家は少しでも多く働かなければいけない。
そんなこんなで松下村塾には元々ここに住んでいるAと銀時、松陽しかいない。その松陽も教科書や次生徒達が来た時の授業の準備で忙しい。
つまり、やることがない。
Aが珍しく何もせず縁側でぼーっとしていた。
「 ( ……家のお手伝いかぁ…。懐かしい。ウチもお母様のお手伝いはようしとったなぁ… ) 」
Aは後から松陽に聞いた。燃やしたあの家から焼けた死体が出てきたらしい。男の死体で顔の判定をするに、Aの父親だった。
化け物になっていたとしてもあの道場の生徒達はしばらく泣き叫んでいたらしい。
生徒達には悪いがAは後悔はしてなかった。たとえ人殺しと罵られようとも。
「 オイ タラシ 」
「 ……爆発さんやん。今日も元気に爆発しとるのぉ 」
「 てめぇ…! 」
Aが声のした方へ向くと防具を持った銀時がThe 不機嫌☆みたいな顔で睨んできていた。それを見て揶揄うと銀時はさらに顔を歪ませる。
お互い異論は無かった。Aは銀時が持っていた防具を貰うと稽古場に移動する。
❊❊❊
誰もいないガラン、とした稽古場に入ろうとすれば首根っこを引っ張られる。ぐえ、と変な声が出た。
「 今日は外でやるぞ 」
「 えぇ?稽古場に来た意味… 」
それに誰もいないのだから稽古場をつかえばいいじゃないか、と訴えれば文句言うなと一蹴される。
しぶしぶ外に出てお互い竹刀を向けあった。いつも試合する時は銀時から仕掛けてくる。そしてAがそれを受け止めず避ける事を銀時は知っている。
真っ直ぐ振り下ろす竹刀を見たAは横にかわそうとするが、銀時は直ぐに竹刀を持ち替え横に突こうとする。
「 わっ、…っぶない 」
思わず声が漏れてしまうほど、間一髪だった。竹刀で銀時のを防ぐ。そのあとに突いてきた竹刀を跳ね返した。
Aはその後も防ぐ一方だった。
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運動系引きこもり(プロフ) - 琥珀@中也が尊いさん» 琥珀@中也が尊いさんコメントありがとうございます!分かりました、検討してみます! (2021年2月28日 12時) (レス) id: 9fef19786d (このIDを非表示/違反報告)
琥珀@中也が尊い(プロフ) - 表紙がすごい銀魂感。作者様が書かれたのですか?あの、作者様が書かれたのであればもし宜しければ文字がないバージョンを上げて頂きたいです。すっご表紙好きです (2021年2月28日 1時) (レス) id: bc2916a5a7 (このIDを非表示/違反報告)
運動系引きこもり(プロフ) - きみをさん» きみをさんコメントありがとうございます。あぁぁあ、ありがとうございます……ッ!更新頑張りますので是非とも本編の方も読んでいってください……!! (2021年1月31日 13時) (レス) id: 9fef19786d (このIDを非表示/違反報告)
きみを - はぁぁぁ好きすぎる、、更新楽しみに待ってます! (2021年1月30日 23時) (レス) id: 2684e373b7 (このIDを非表示/違反報告)
運動系引きこもり(プロフ) - リアさん» リアさんコメントありがとうございます……!一気読みしてくださって嬉しい限りです^^本編もどうぞ読んでください!映画は私も泣きました……。これからも応援よろしくお願いします (2021年1月26日 0時) (レス) id: 9fef19786d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:運動系引きこもり | 作成日時:2020年2月9日 17時