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俺は、何を思ったんだろうか。

Aの胸部から転がっていくこの赤い石を見て一気に不快に感じた。コイツが、知らねー誰かをずっと見ているような───ヅラと話していた時みたいな、そんな不快感。


気づけば俺は足元まで転がってきたその石を踏み潰した。硬いのかと思えば意外と脆く、硝子で出来ているみたいだった。

破片が飛び散ったがそんなのは気にしないでいた。
「 銀時?急に何を─── 」と言うヅラの声を遮ったうめき声が聞こえた。





「 …………うっ 」





「 A?! 」




高杉が叫んだ瞬間、Aはカッと勢いよく目が開き、そして勢いよく咳き込んだ。その背中をヅラが摩る。

Aは川に溺れ救出された後みたいに息を荒くし、だるそうに見える。目は揺らいでいた。




「 A、大丈夫か!? 」


「 はぁ、はぁ、 」




ようやく息を整えたAは、ゆっくりと顔を上げた。

自分の手を握ったり開いたりして、動くことを確かめながら。





「 ……なんか、息止まっとったような感じがしてんけど……なんか知っとる? 」

「 実際止まってたぞ 」

「 え 」




大丈夫なのかとAを見ていたが、喋った本人は意外といつも通りでボケも通常運転だった。





「 Aがこれをやったのか……? 」


「 ………… 」




Aは自分のやった事を思い出したのか、下唇を噛んで目を伏せてしまった。

小さく、絞り出すような声でAは、





「 ────()が、こわい? 」





今言った言葉に多少の違和感を感じたが、涙ぐむこいつに対してそんなのは消えた。


こわい?と言ったAの言葉にこれ以上の説明がいらなかった。




「 確かに怖ぇな。なんせこの人数を一人でやっちまってるんだ…………ただ、 」


「 ただ“俺達は悔しい”と思っている……だろ? 」


「 悔しい? 」


「 何も出来なかった、俺達はただやられただけだ。それなのにお前は先生を取り返そうと負けずにやった。自分の不甲斐なさでいっぱいだ。……怖いだなんて思えないくらいにな 」





最後にヅラがそう言うとAは少し笑顔を見せた。






「 …………ありがとう 」





ドサ、

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運動系引きこもり(プロフ) - 琥珀@中也が尊いさん» 琥珀@中也が尊いさんコメントありがとうございます!分かりました、検討してみます! (2021年2月28日 12時) (レス) id: 9fef19786d (このIDを非表示/違反報告)
琥珀@中也が尊い(プロフ) - 表紙がすごい銀魂感。作者様が書かれたのですか?あの、作者様が書かれたのであればもし宜しければ文字がないバージョンを上げて頂きたいです。すっご表紙好きです (2021年2月28日 1時) (レス) id: bc2916a5a7 (このIDを非表示/違反報告)
運動系引きこもり(プロフ) - きみをさん» きみをさんコメントありがとうございます。あぁぁあ、ありがとうございます……ッ!更新頑張りますので是非とも本編の方も読んでいってください……!! (2021年1月31日 13時) (レス) id: 9fef19786d (このIDを非表示/違反報告)
きみを - はぁぁぁ好きすぎる、、更新楽しみに待ってます! (2021年1月30日 23時) (レス) id: 2684e373b7 (このIDを非表示/違反報告)
運動系引きこもり(プロフ) - リアさん» リアさんコメントありがとうございます……!一気読みしてくださって嬉しい限りです^^本編もどうぞ読んでください!映画は私も泣きました……。これからも応援よろしくお願いします (2021年1月26日 0時) (レス) id: 9fef19786d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:運動系引きこもり | 作成日時:2020年2月9日 17時

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