-三九頁目- 記憶の中の父 ページ39
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迫ってくる拳を避けた。なぜ銀ちゃんがここにいるのかは分からなかったが、重症だ。早く決着をつけねば。失血してしまう。
お父様は昔は当然だが、このような性格じゃなかった。もっと優しかった。
あの子が産まれた時、お父様は世界一幸せそうな顔をして、お母様を抱きしめていた。
私が羨ましそうに眺めると、お父様はそれに気づいて私も巻き込んでぎゅぅぅぅっと苦しいぐらいに抱きしめられた。
それが、どんなにあっためられたご飯やお布団より心地良い温かさだった。
それでも私に“言いつけ”を守らせ始めたのも、弟に勉強を強制させたのも、家政婦さん達がカラクリみたいになってしまったのも、
“全て、お母様が死んでしまってからだ。”
それだけ、お父様はお母様を愛していた。
優しい目。乱暴に撫でてくれた、愛情たっぷりの手。そんなのもう、どこにも……
「 お父様！！銀ちゃ……、彼に何を──！？ 」
「 ……一花、一花ァ… 」
小さい声だが、拾える。一花はお母様の名前だ。お父様は俯き、ぶつぶつお母様の名前をひたすら呼んでいる。少し、震えてる。
「 っ……なんで…、死んだんだ一花。お前は…共にいると……、言ってくれただろう…？ 」
「 お、お父様…？ 」
「 ……なぜ、見殺した。なぜ、助けなかった。
なぜ、守らなかった。なぜ、動かなかった。
…なぜだ……、なぜだ、なぜだなぜだなぜだなぜだなぜだ！！！ 」
「 ───っ！！ 」
その激しい剣幕を見せつけられ息を飲む。
お父様の目はかっ開いていて、真顔だった。
真っ直ぐ、静かに獲物を捉えるような…野心的な目。
そんなお父様が拳を上げ、こちらに向かって殴ってくる。あまりにも速かったもんで喰らってしまった。口から血が出る。
力が、さっきよりも強い…！！
お父様の攻撃は止まることなく、また拳を振り上げる。さっき当たったのがお腹だったからまだ良かったもの、頭でもピンポイントに殴られたら流石に………死んでしまう。
倒れたまま、起き上がろうとするものの上手く力が入らない。
「 ……… 」
「 ……………っ！ 」
ドスッ
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-四十頁目- 侍の風上に置けぬのなら→←-三八頁目- 銀魂風
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**雪音**@テスト嫌だ(。´Д⊂) - わ、そうですよね、不躾な質問をしてしまい申し訳ありませんでした…！！勿論です！これからも応援させていただきます！ (2021年1月2日 14時) (
レス) id: d23b4dd949 (このIDを非表示/違反報告)
運動系引きこもり(プロフ) - **雪音**@テスト嫌だ(。´Д⊂)さん» 初めまして！ありがとうございます。質問の件なのですがそれを言ってしまうとネタバレになってしまうので控えさせていただきます……(><)お答えできず申し訳ないです。それでもまだこの作品を読んでいただけるのなら幸いです (2021年1月2日 11時) (レス) id: 9fef19786d (このIDを非表示/違反報告)
**雪音**@テスト嫌だ(。´Д⊂) - 初めましてコメント失礼します！質問なんですが、弟くんはどうなるのですか？ (2021年1月2日 3時) (レス) id: d23b4dd949 (このIDを非表示/違反報告)
運動系引きこもり(プロフ) - ポンポネッラさん» コメントありがとうございます！！そうですよね、神ですよ。あの3人組は！いつか高杉さんとヤクルコの話書きたいです← (2019年11月25日 15時) (レス) id: 711990e728 (このIDを非表示/違反報告)
ポンポネッラ(プロフ) - あら！東雲さんと愉快な仲間たちの過去が覗けるなんて.......尊い(ぐへ) 個人的にショタ塾組は神だと思ってます。はい。 (2019年11月25日 4時) (レス) id: 96af192ec7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：運動系引きこもり | 作成日時：2019年11月4日 17時
