松下村塾の悪ガキさん 壱 【銀魂】

-二六頁目- わたしなんか ページ26

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いおりは一人顔を膝に埋めて蹲っていた。
ここ最近続く晴天でお天道様にこんな惨めな姿を見せているのがとても恥ずかしく思えてきた。



ごめんなさい。しゃんと背筋伸ばしていなくて。お願いします。私のことはどうにでもなってもいいのであの子を助けてください。叶うならばお父様も元に戻してください。




これが、最後は神様に頼るという状態か。人は精神も限界に近づくと結局はありもしない神様なんざに祈ってしまうんだ。


どんどんいおりの目にハイライトは無くなってく。いつの間にかこぼれ落ちている涙と一緒に。








「 ( 誰か、誰か、誰か──── ) 」









たすけて。









泣きすぎたか、眠たくなってきた。そんな状況じゃないのに。でもこのまま眠ってはいけない気がして…、何もかも忘れてしまいそうだった。









───────…い…！









子どもが背負うには重すぎる。
ならばあらがえばいいんだよ。

もう少し足掻いてもいいんじゃない？
足掻いたじゃん。ダメだったじゃん。ぼろぼろになってるんだよ？


吉田松陽達に出会ってから思っていた言葉があたまに過ぎる。でも、すぐに今の私の言葉が反抗する。









───────…ぉいっ…！









どうせ、私なんか……なにも、守れない。









…私なんか、
「 ──おいっ！東雲A！！！ 」




「 ！？ 」









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