幕府のボディーガードさん4【銀魂】

第155訓-■■■篇-五 逮捕 ページ5

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「オイオイ なんだこの車は。」




銀時がそう言うと、同時に車から何人か隊服を着た隊員がぞろぞろと降りてきた。もちろん全員知ってる顔ぶれだった。

すると、その中から私をよく手伝おうとしてくれていたあの三人組が前に出てきて、私の前に立った。

状況がうまく飲み込めてない中、真ん中に立ってる人は紙を突き出し、両サイドにいる人達は私に向かって刀を突きつけた。周りの人も帯刀している刀に手をかけている。


そして、私は紙を見て驚き、隊員が口を開いた。









「東雲A。貴様を天人殺人及び誘拐の罪で逮捕状がでている。よって貴様を逮捕する。署までご同行願おう。」









「………！？」





放心した。そんな私の腕を掴み、車に無理やり乗せられた。バタン、とドアが閉められ、目線だけ外に向けると新八が何か叫んでいた。銀時も珍しく焦った顔をしてこちらを見ていた。


このパトカーは防音やから外からやったらなんも聞こえんよ 二人とも。






「行け。」






隣に座った隊員が運転手に命令すると車が発車した。手には手錠をかけられ身動きが取れないようにされていた。







「………上司にこんな事してもいいと思ってるのですか？」

「今となっては上司ではなく殺人鬼だろうが。」

「……証拠は？」

「貴様を見たという目撃証言と、屯所に送られてきたこの写真だ。」








隣に座ってる人はいとも簡単に写真を見せてくれた。そこは路地裏で血の浸る短刀を握り血まみれの天人を真顔で見下ろしている誰か。

私がいつも着ている装束に短い黒髪に黒目。背中には大きな大剣






「(……………これは、)」





──────私。






私は写真から視線を戻し自分の手を見つめた。

手は……震えていた。







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