幕府のボディーガードさん4【銀魂】

第154訓-■■■篇-四 天人のみ ページ4

【Aside】



結局会議も“何故天人のみ”なのかと議題が出て、すぐに天人に恨みがあったのだろう、と推測されたが、ではなんで何人も殺すんだ？と議題に疑問がポンポンと出て収拾がつかなくなった。

そこで捜査は今までよりも綿密に行う。という進歩のない結果になった。会議中に沖田さんがケータイを弄っていて、何か撮っていた。

まぁその場は土方さんが怒ってお開きになってしまったけど。




「(………天人、か…。)」




目を閉じると燃え盛る炎に包まれた我が家。あの記憶はたとえ過去は関係なくても忘れることは出来ない。

私の家系は────
「Aさん？」



「！」



聞き覚えしか声だった。後ろから聞こえてきて振り向けば銀時と新八だった。こんにちはと挨拶したら新八は返してくれた。



「お二人さん、もしかして依頼とかの帰りか？もう夕方やし……。」



それにしては神楽さんの姿が見えん。いつもなら「A！」って私の名前を呼んでくれるんに。



「ちげーよ。依頼じゃねェ。」

「え？だったら……？」

「実は、神楽ちゃんの事なんですけど……」



新八は神楽ちゃんが万事屋に帰ってきてないことを説明してくれた。それで夕方まで待ってみたが全然帰ってこないし、妙さんの所にも行ってないらしい。

私は冷や汗をかいた。もしかしたら…、



「それで今からAさんの所に行こうと江戸城に向かってた途中なんですよ。もしかしたらそよ姫様のところなんじゃないかって。」

「なるほど。……でも今日姫様にそんな予定ないと思うし、寧ろ聞いとらんな。」

「そうですか…。」

「お前姫様のプライベートな部分まで把握してんの？別におめーを否定するわけじゃねーけどロ」
「言わせんぞ。」


「お前！俺がロって言って口止めをするってことはもう自覚してんじゃねーか！！」
「違う私はロリコンやない。私は将軍様と姫様のボディーガードやから二人の予定は頭に入れとけって教えこまれとんのや！」


「Aさんロリコンって言っちゃってます。」




銀時と会えば一回は言い合いしとる気がする。




「……まぁそんなことは置いといて。それよりも二人はニュース見とる？それの最近の事件なんやけど。」

「ニュースは見てねーけどさっきヅラから聞いたな。連続天人殺人・誘拐事件。」

「そうそれ。真選組も見廻組までもが追っとるんやけど、なかなか進歩せんのや。」

「ンだよ無能だな税金泥棒が。」

「すごい悪口。」



なんて楽しく(？)話をしていたら、私達の前に数台の車が停まった。それは真選組が使ってるパトカーだった。

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