幕府のボディーガードさん4【銀魂】

第197訓 ｢一番の黒歴史なんですか｣って聞かれたら真っ先に小説書いてることって言うけどやっぱり今が楽しいからいいんだよ ページ47

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ぬいぐるみさんから言われた言葉は衝撃的すぎて、ポカンとしてしまう。



｢……死ぬ？｣

｢ああ、一回目は通り魔に襲われた。二回目は工事中の所で鉄パイプの下敷きになってしまった…｣

｢待ってや。なんでぬいぐるみさんがそんな事知っとるん？予言者……とか？｣

｢いや違ぇよ。さっきも言った通り俺ァただのマダオさ｣



そう言ったぬいぐるみさんは長ぁーい説明を始めた。そのまま私の言葉で伝えると、





───いつも通り公園で暇を潰しとった時、パツキンのチャラそうな男が現れたそうで。その男は食べてるガムをペッ！とぬいぐるみさんに吐き出した後、斬りかかってきたらしい。

するとぬいぐるみさんが目を覚ますと路地裏で、体がぬいぐるみになっていたという。

ぬいぐるみさんは沢山の人に助けを求めた。やけど皆気持ち悪がって遠ざけた。そこでパタリと倒れてしまったぬいぐるみさんはある少女と出会う。

それが、あのギャルっ娘やと。ボロボロの体を縫い合わせてくれたり、綺麗に洗ってくれたりと、親切にしてくれた。

ぬいぐるみさんはそのまま彼女の部屋にぬいぐるみとしておったらしいけど、その一日後彼女は遺体として帰ってきた。通り魔に襲われて。

ぬいぐるみさんが絶望した後、首飾りが光ってまた気がつけば路地裏におったと。調べてみれば一日前の日付だと気づく。

ぬいぐるみさんは察したらしい。過去へと戻ってしまったと。




｢ちなみに二回目は俺を連れていく所で鉄パイプが落ちてきたんだ｣

｢………………信じ難い話やな｣

｢本当なんだ信じてくれ！……初対面だししょうがねーとは思ってるけどさ…。けれどもう後がねぇんだ！この首飾りの石はあと一つ。残りのふたつは砕けちまった。これが最後のチャンスなんだよ！｣

｢ぬいぐるみさん…｣




ま、人が死ぬって聞いて黙っとれんよな。

私がため息混じりに了承した。




｢でも別の方法でいこう。誑かさんくても、要はあのギャルっ娘が死なんように護ればええんやろ？｣

｢でも護るったって……簡単じゃねぇぞ？アンタが強い事は銀さんから聞いちゃいるが……｣

｢銀時はなんでそんなに私の事話しとるん？私の個人情報明るみに出とるやないか｣

｢(きづいてないんだろうなぁ……)｣




そんなこんなで、一人の女性と中身マダオのぬいぐるみはギャルっ娘を救えるのか！？


続く！！

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