第188訓-■■■篇-三八 み■■ら■■ども ページ38
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真っ暗な場所に立っていた。
しかし不思議と自分は立てていて、辺りを見回すとどこまでも闇が続いている。
｢(ここは、どこや……？たしか私は担がれたまま船を出て、砲台を向けられ、そうしたら土方さんらが現れて───)｣
それで、なんか刺されたんやったっけ……？あの百鬼凛太郎に。
｢(アイツ……一体なんなんや。次会ったら絶対に消しゴムのカスをアイツの髪に絡ませてやろ)｣(小学生)
それよりもここはどこなのだろうと疑問に思う。もしかしたらもう“次”などなくて、私は出血多量で死んでしまったのではないかと思った……が、
｢(いや、それはないな。だって私は東雲や)｣
徐々に思い出していく。久しぶりに会った弟との出来事も腕を取られたことも、船で怒っていたこと全て。
｢(どうすれば……)｣
私が困り果てたその時、
｢───ああ｣
誰かの悲しみとも呼べる吐息が耳に届いた。美しい声や。聞いとると落ち着くような声なのに、憂い、悲しみ、苦しみ……それらが含まれているせいで心がざわつく。
｢これも、一族の“設定”なのね｣
奥の方に高く結われた髪が見えた。こんな暗闇なのにハッキリと分かる黒髪。……あの、後ろ姿は。
｢(お母様？)｣
後ろ姿だけでも分かる。何度も何度も彼女の背中を追っていたのだから。いつも凛としている背中は今は丸くなり、首が下がっている。
何かを祈っているように見えた。
無意識に駆け出す。
｢どうか、私の娘を───私の子達を｣
｢(お母様……お母様！)｣
｢愛してあげて｣
シュル……
足に何かが絡みつく。深い緑の、蔦だ。
後ろを振り返るとそこに居たのは────たくさんの傷を負った、少年だ。
｢…………｣
｢(初めて見る子供なんに、懐かしい。愛おしい。抱き締めたくなる)｣
傷だらけの少年は私と目が合った途端、少年は嬉しそうに笑った。私も微笑み返そうとするとふと気づく。
｢(私……何をしとるんや？一体…)｣
少年は私だけを見ていない。様々な疑問を抱きながら横を見ると、誰かいた。
背は同じくらいで顔は塗りつぶされている。誰なのか、いつの間に私の隣に立っていたのか、驚きで目を見開く。
｢(これは、夢？ならば早く───)｣
覚メナいト。
○○○
｢────ッ！！｣
視界が一気に明るくなった。見慣れた天井があった。
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運動系引きこもり(プロフ) - 七瀬未来さん» 七さんへ。字数制限での縮め方は目を瞑りましょう。たくさんの感想を聞けて嬉しかったです。挿絵は頑張りました。もっと褒めて欲しいです。P.S七さんも5巻出せるよう頑張ってください。コメント書きに行きます、 (2021年2月8日 11時) (
レス) id: 9fef19786d (このIDを非表示/違反報告)
七瀬未来(プロフ) - 運こへ。東雲さん沖田くんと仲直り出来て良かったです……。あと東雲さんの表情筋が段々と緩んできてるのに読んでる私も頬も緩みました。人形マダオとギャル男とのお話も頑張って下さい！PS.挿絵素晴らしかったです。銀しの推しだったけど沖しのにもグッと来ちゃったよ (2021年2月7日 13時) (レス) id: e97d6b826d (このIDを非表示/違反報告)
運動系引きこもり(プロフ) - 睡眠足りない布団好き女子さん» ようやくこの画像出せたよ……！うん、恋愛って難しいからね(なんで逆ハー書いてる？) (2021年1月21日 23時) (レス) id: 9fef19786d (このIDを非表示/違反報告)
睡眠足りない布団好き女子(プロフ) - あの画像がまさかここで使われるとは.........!! 次が超絶気になる〜!!!! 楽しみにしてマース!! てか、これ逆ハーやったって今思い出した笑 (2021年1月21日 23時) (レス) id: 9e26011d22 (このIDを非表示/違反報告)
運動系引きこもり(プロフ) - ポケットの案内人さん» そうですそうです！ (2020年9月19日 12時) (レス) id: 711990e728 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：運動系引きこもり | 作成日時：2020年4月14日 13時
